直近の決算説明会でセグレイブは、チャレンジャー3500に加え、セスナ・サイテーション社のライト機やミッドサイズ機も含む機体刷新プログラムについて、「2年間で第2四半期の売上を40%以上増加させると同時に、その売上を生み出すために必要な機体数を約15%削減した」と語り、それまでの機体は「整備、パイロット、運転資金などを多分に消費しながら、不十分な財務リターンしか生み出していなかった」と述べた。一方でチャレンジャー3500は、1機当たりで1000万ドル(約15億8000万円)の年間売上を追加できるという。
上位15社に入る他の2社、Nicholas Air(ニコラス・エア)とNorthern Jet(ノーザン・ジェット)も、チャーター機や共同所有サービスでチャレンジャー3500を採用している。しかし、チャレンジャーの人気は、これらのサービスを提供する運航者に限らない。チャーター機・共同所有機の飛行時間で米国10位のBaker Aviation(ベイカー・アヴィエーション)は、ホールセール市場(事業者間のチャーター運航市場)のみに特化しており、昨年、Flexjetから20機のチャレンジャー300を取得する契約を締結。それらの改修を行い、スターリンクWiFiを追加した。
もちろん、ボンバルディアには数多くの競合会社が存在する。昨年、Flexjetはエンブラエル社との間で、スーパーミッドサイズ機「プリーター600」、ミッドサイズ機「プリーター500」、ライトジェット機「フェノム300」の確定発注を70億ドル(約1兆1100億円)で締結した。また、ガルフストリーム社とは、「G500」および「G700」の独占フラクショナル(共同所有)事業者となる契約も交わしている。NetJets(ネット・ジェッツ)は、2023年時点でプリーター500を250機、テキストロン・アビエーションの機体に関しては1500機のオプションを保有しており、そこにはスーパーミッドサイズ機である「ラティチュード」と「ロンジチュード」が含まれる。
とはいえ、6フィートの天井高を持ち、通常8名乗りで、大陸横断や西海岸からハワイへのノンストップ飛行が可能なチャレンジャー3500への支持は、運航会社にとどまらない。ほとんどのブローカー系チャーターサービスでは、ライト、ミッドサイズ、スーパーミッドサイズなど、カテゴリー単位でしか機体を保証しないが、ボストン拠点のチャーターブローカーMagellan Jets(マジェラン・ジェッツ)の場合は、チャレンジャー3500に限定したチャーターサービスを提供している。また、Flexjet傘下のブローカーであるFXAir(エフエックス・エア)では、チャレンジャー3500限定のメンバーシップ「アヴィエーション・プラス・メンバーシップ」を用意しており、その入会には20万ドル(約3160万円)のデポジット(預託金)と、月額2000ドル(約31万円)が必要とされるが、現時点でその新規入会は順番待ちの状態だ。


