生徒数3万人を超える全国最大の通信制高校、N高グループ。政治部など尖った部活動で有名な同校のなかでも、入部希望者が殺到しているのが「投資部」(ネット部活)だ。特別顧問を務めるのは、“村上ファンド”創始者で、物言う株主として著名な村上世彰氏。部員たちは、村上財団と学校側から提供された20万円を元手にして、実際に株式投資をおこなうという、超実践的な金融教育である。
なかでも目玉となるのは、20万円からさらなる増額を村上顧問にお願いする「増額面談」だ。シンガポール在住の村上氏とのオンライン1on1面談で、高校生たちはガチガチに緊張しながらも、村上氏への率直すぎる質問を投げかけ、投資家もまっすぐに応える──。
このたび、この面談のやりとりをForbes JAPANにて初公開。今回は過去の面談から、投資の本質を突く言葉とともに、N高グループ投資部のエッセンスをお届けする。
投資の初心者にも、我が子の金融教育に悩む世代にも、響く言葉がきっとある。
「投資部があるからN高を志望した」入部希望者殺到のわけ
今年、創部8年目を迎えたN高グループ投資部。スタンダードクラスとアドバンスクラスあわせて100名の枠に、毎年多くの入部志望者が殺到し、選考倍率はかなり高いという。
選考では志望動機やどんな投資をしたいかを審査し、合格すると、ひとりあたり20万円を村上世彰特別顧問の村上財団と学園から提供される。

投資によって得た利益は受けとれるが、たとえ損失が出ても、部員の負担にはならない。
つまり、リスクをとらずに、10代で初めての投資に挑戦できる部活なのだ。
「できるだけ多くの方に参加していただけるよう、活動は1年間限定です。ありがたいことに、最近は『投資部があるからN高を志望した』という生徒さんも増えているので、選考に通らなくても、自己資金で活動できるベーシッククラスを創設しました」(N高グループ投資部担当者 野田加奈子さん)
志望動機としては、
(1)投資を実践的に学びたい
(2)企業分析やプレゼンを通して論理的思考力をつけたい
(3)総合型選抜など将来の進路に生かしたい
という理由が多いという。
「N高グループは通信制なので、投資に向き合う時間は全日制高校よりもとりやすいと思います。また、投資によってお金の自由を得ることができれば、卒業後の人生の選択肢が増えることになる。だからこそ高校生にとって、金融リテラシーを身につけることは、とても大事な一歩になるんです」(野田さん)
実際に、年間で+350%の投資成績をたたき出し、その成果をもとに総合型選抜で大学に合格。ひとり暮らしのアパート代を、投資の利益で支払った学生もいるという。



