3. AI Slop(AIスロップ)
単に「スロップ」と略されることも多いAIスロップとは、AIによって大量に生成された低品質なデジタルコンテンツを指す。米辞書出版大手のMerriam-Webster(メリアム・ウェブスター)が2025年の「今年の言葉(Word of the Year)」に「slop」を選び、それを「一般的に人工知能を用いて大量に作成される低品質なデジタルコンテンツ」と定義したため、ここに含めた。より多くのコンテンツや情報を生成できるからといって、それが求められているとは限らない。
4. AI;DR
「長すぎて読まなかった」を意味する「TL;DR(Too Long; Didn't Read)」はご存じかもしれない。現在では、新たに「AI;DR」、すなわち「AIだから読まなかった(AI; didn't read)」という言葉が登場している。これは、明らかにAIが生成したコンテンツであると判断し、読むのをやめたことを意味する。一目でAIが生成したとわかるコンテンツに対する反発は強まっており、信頼を損なう要因にもなり得る。自分の名前で世に出す以上、その内容に責任を持てるようにしておく必要がある。
5. Vibe Coding(バイブ・コーディング)
バイブ・コーディングとは、作成したいもののイメージをAIに説明し、コードの大部分をAIに自動生成させる開発手法のことだ。この言葉も主要な辞書に追加されている。これを使えば素晴らしいものを構築できるため、非常に魅力的に映る。しかし、AIが実際に生成したコードを誰も検証しない場合、正確性、保守性、セキュリティに関する問題が生じるというリスクがある。
6. Clanker(クランカー)
クランカーとは、ロボットやAIシステムを指す蔑称である。この言葉は主要な辞書に掲載されるほど主流になっており、SNS上では数億回もの閲覧数を記録している。ユーモアは、テクノロジーに対する不満や不信、反発の裏返しであることがある。人々がテクノロジーを嘲笑するとき、それは自分が取って代わられることへの恐怖から生じているのかもしれない。新技術がなぜからかわれているのかに好奇心を持つことは、「それを受け入れるべきだ」と説得するよりも、はるかに多くのことを教えてくれる。
7. Shadow AI(シャドーAI)
シャドーAIとは、組織の承認を得ず、管理の目を盗んで、従業員がAIアプリケーションやツール、エージェントを勝手に使用することを指す。これは、セキュリティとプライバシー、コンプライアンスにおけるリスクを生む。しかし同時に、リーダーにとって有益な事実を教えてくれるものでもある。従業員が独自にツールを探し求めているのは、承認済みのツールが存在しない、動作が遅い、あるいは使いにくいからかもしれない。リーダーは、従業員がそのツールを使って何を達成しようとしているのか、なぜ既存のシステムを避けるのかを理解する必要がある。


