労働時間そのものは抑えられているにもかかわらず、体調を理由に職場を去る若手が増えている現象の要因として考えられるのは、業務に対する精神的プレッシャーや人間関係の不透明さ、あるいはサポート体制の不足による心身の疲弊だろう。現に、次の就職先に求める条件や希望として土日休日をはじめとする休日・休暇環境が支持を集めており、ワークライフバランスや確実な休息を重視する姿勢がうかがえる。心身をしっかり休められる環境で働きたいという意識があるにもかかわらず、現職では見えにくい負担によって健康を損ねているのかもしれない。

企業側にとって、従来の「残業削減=離職防止」という残業時間の管理だけで安心するのではなく、個々の抱える業務負担感や心理的安全性のケアへ踏み込む必要がある。日頃のコミュニケーションによる変化の早期察知や、相談しやすい職場環境の整備など、多角的なアプローチを通じた心身の健康維持こそが、若手の定着を左右することになるだろう。
出典:UZUZホールディングス「Z世代における『退職・転職理由』の実態レポート(2020年~2026年上半期)」より


