拡大する「ギグ・エコノミー」の中で将来有望な10の仕事

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働き方は急速なスピードで変化している。米求人情報サイトのキャリアキャストは、「デジタル時代に入り、仕事はどこでもできるようになった。労働力はますます機動的になり、その結果、短期で請け負う仕事の量が増えた」と指摘している。

「さまざまな職業や経済分野において、契約ベースで、あるいはフリーランスの立場で働き、素晴らしいキャリアを築く機会は大幅に増加している」という。

「ギグ・エコノミー」とは、労働者がフリーランスなどで「アジャイル(俊敏に)」働く状況を指す。こうした働き方を希望する人たちは、場合によっては複数の雇用主と契約し、希望するときに希望する場所で仕事をこなす。

トレンドのアナリストらによれば、労働者は「アジャイル・エコノミー」の中で働くことを選び、それによって自分の職業人生を自らコントロールしたいと考えている。

将来有望な職業トップ10

こうした働き方が可能な職業について、キャリアキャストは米労働統計局のデータに基づき、2024年までに仕事量の増加が見込まれる職業を割り出した。

このランキングで1位となったのは、同年までに29%の増加が予想される通訳/翻訳者だった。現在、この仕事の時給は21.24ドル(約2450円、中央値)となっている。

以下、トップ10に入った職業を下位から順に紹介する(数字は2017年に予想される時給の中央値と、2024年までに予想される仕事の増加率)。

10位: 配達用トラック運転手、13.3.4ドル(約1540円)、5%
9位: マルチメディア・アーティスト、30.76ドル、6%
8位: 大工、20.24ドル、6%
7位: 放送技術者/音響技師、20.09ドル、7%
6位: 会計士、32.20ドル、11%
5位: 経営アナリスト(経営コンサルタント)、39.10ドル、14%
4位: ソフトウエア開発者、48.11ドル、17%
3位: 作業療法士、38.54ドル、27%
2位: ウェブ開発者、31.23ドル、27%
1位: 通訳者/翻訳者、21.24ドル、29%

「アジャイル」が重視される理由

なぜこうした働き方を選ぶ人や、それを認める仕事が重要なのだろうか。それは、「アジャイル」に働く人は増え続けており、将来は労働力の大半を占めるようになる可能性があるためだ。

人材サービスのランスタッドが企業幹部1500人と労働者3160人を対象に行った調査によれば、フルタイムでアジャイルな労働者として働く人は現在約11%。そして、現在は従来の勤務形態で働いている人たちもその39%が、将来は自分も「アジャイルに働く可能性がある」と回答した。

ランスタッドはこの結果を受け、2019年までには労働力の最大50%が、契約ベースまたはフリーランスで短期請負の形で働くようになると予想している。

編集 = 木内涼子

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