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2016.06.17 08:30

目指すはホームクリーニング界のウーバー、「ニーツォ」の仕組みと課題

Africa Studio / shutterstock

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オンデマンド型サービスアプリの成長と150億ドル(約1.6兆円)規模のホームクリ―ニング市場の勢いに便乗し、米ノースカロライナ州のスタートアップ、ニーツォ(Neatso)は“ホームクリーニング界のウーバー“になることを狙っている。果たしてニーツォは同業先駆者たちの教訓に学び、ユーザーとホームクリーニングのプロに有意義な体験をもたらすことができるのだろうか。

ニーツォの仕組み

誕生のきっかけは、創業者たちが自宅の「メード(清掃員)」を友人に紹介しようとした際に、携帯メールでスケジュールを調整するのがあまりに不便だと感じたこと。そこで彼らはメイドのジェニファーに聞き取り調査を実施。彼女が直面している悩みやその軽減法について意見を聞いた。

ニーツォを使用するには、ユーザーはアプリをダウンロードし、サインインして、どんな清掃を頼みたいかを選択し、料金の見積もりを受け取る。見積額はサービスのレベルや家の大きさによって異なる。その内容を確認すると、ニーツォが都合のつく清掃員と引き合わせてくれる。ユーザーが清掃人を選ぶことはできない。

ホームクリーニングの日程が決まったら、ユーザーはアプリに細かな指示を与えることができる。ミレニアル世代のユーザーは、生身の人間にメモを残すよりも、アプリに「洗濯物を畳んでおいて」と指示する方を好むというのが、創業者たちの考えだ。

清掃終了後、ユーザーはそれを5段階で評価してフィードバックを提供することができる。定期的な清掃を依頼することも、好きな時だけ利用することも可能だ。

清掃員の報酬は一律で時給20ドル(約2,120円)。サービス提供から48時間以内に支払われる。

利用者を満足させることができるかが課題

ホームクリーニングサービスを提供するアプリはほかにもあり、その先駆者たちは厄介なトラブルを経験している。

たとえば3年先輩であるニューヨークのスタートアップ、ハンディ(Handy)に対しては、清掃員が仕事を休んだ時の罰則が厳しすぎるとの批判がある。また段階的な賃金制度を採用しているため、高い評価を獲得し続けなければ高水準の賃金を得られず、多くの清掃員がその方針を「搾取的」と考えている。15年7月時点で、同社は3人の業務受託者から訴えられている。
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編集=森 美歩

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