調査の結果、ワースト10に入った都市は以下のとおり。ブラジルは唯一、3都市がランク入りした(数字は平均渋滞率、かっこ内は左から、朝と夕方のラッシュ時の渋滞率)。
メキシコ市 59%(97%、94%)
バンコク 57%(85%、114%)
イスタンブール 50%(62%、94%)
リオデジャネイロ 47%(66%、79%)
モスクワ 44%(71%、91%)
ブカレスト、ルーマニア 43%(83%、87%)
サルバドール、ブラジル 43%(67%、74%)
レシフェ、ブラジル 43%(72%、75%)
成都、中国 41%(73%、81%)
ロサンゼルス 41%(60%、81%)
渋滞率は、例えば通常20分で到着できる場所までの移動に30分かかった場合、余計にかかった時間を50%として算出した。
トムトムによると、世界全体では2015年、道路の渋滞率は2008年に比べ、13%上昇(悪化)したとみられる。北米では経済情勢の好転が影響し、17%上昇した。一方、欧州では長引く経済の低迷により、わずか2%の伸びにとどまった。南欧では渋滞は緩和されており、過去10年半の間で渋滞率はイタリアで7%、スペインで13%低下した。
同社は、交通渋滞は車で通勤する人たちにとっての避けがたい現実である一方、これまでの調査によれば、高速道路を建設すれば解消できるという問題ではないことが分かっていると指摘している。各国の政府当局にも、簡単に解決できることではないという。
さらに、交通渋滞がひどい都市では車通勤の労働者は過酷な状況に置かれていると述べ、雇い主に対し、在宅勤務への切り替えを要請する十分な根拠があると主張している。