米国人が「テレワークしながら住みたい都市」ランキング

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テクノロジーの進歩がもたらした恩恵の一つに、職場に行かなくて済むことがある。インスタント・メッセージやeメール、テレビ会議によって仕事仲間と簡単につながることができるし、企業ネットワークにはどこからでもログインできる。家庭の用事や子供のお迎えのために職場を離れても問題はない。数千キロ離れた場所にオフィスがあっても仕事はできる。

アメリカの労働人口の2.5%以上がテレワークに従事しており、この数字は上昇傾向にある。月に1.8億人が訪れる求人サイトIndeed.comが2015年12月に調べたところ、リモート環境あるいはテレコミュニケーションの仕事を探している人が増えていることが分かった。テレワークをしながら住み続けたい都市トップ10は以下の通りだ。

1. アトランタ(ジョージア州)
2. オースティン(テキサス州)
3. タンパ(フロリダ州)
4. シアトル(ワシントン州)
5. サンディエゴ(カリフォルニア州)
6. シャーロット(ノースカロライナ州)
7. オーランド(フロリダ州)
8. デンバー(コロラド州)
9. フェニックス(アリゾナ州)
10. サンノゼ(カリフォルニア州)

リストに名を連ねる都市は文化や様々な機会に恵まれている大都市だ。Indeed.comの上級副社長ポール・ダルシー(Paul D’Arcy)は、職を追い求めて移動するよりもそういった大都市に留まる人が多いと推測する。ダルシーは「渋滞がひどくて通勤したくないような都市が上位に来ているのでは、と考えたが、そういうわけでもなかった」と説明する。

リモートで行えるフレキシブルな仕事に関する検索が急速に増えているようだが、その原因の一つは企業側にある可能性がある。テクノロジーを利用し、幅広い地域から従業員を雇いたいという企業が、テレワークの求人を増やしているのだ。

「転職するにあたり、29%の人がリモートで働ける条件に魅力を感じています」とダルシーは述べた。

テレワークを探している人の特徴としては、高いスキルを持ち、テクノロジーで従業員がつながれる環境を持つ企業に勤めていることが挙げられる。これには一理ある。料理人がテレワークで料理を提供するのは無理だろうからだ。

編集=上田裕資

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