Precious, Redefined:
Boucheron's Vision
Beyond High Jewelry
伝統を進化させるブランド哲学
フランスを代表するハイジュエリーメゾン、ブシュロン。ジュエラーの聖地パリ・ヴァンドーム広場に初めてブティックを構えたことでも知られる。創業者のフレデリック・ブシュロンは、オートクチュールなどに用いられる高級生地を扱う織物商に生まれながらも宝飾店にて修業し、自らのメゾンを創業した。
フレデリックは常に新しい風潮や技術をデザインに取り込み、一線を画したスタイルを築いた。その独自性は、1879年に誕生した革新的な作品である〈クェスチョンマーク〉ネックレスにも表れている(右)。ゴールドの柔軟さを利用し、留め金をなくしたこのネックレスは、女性が誰の手も借りることなく自分で簡単に装着できる構造が画期的だった。
将来を見通す力をもち、時代を駆け抜けた創業者フレデリック。彼を含め、4代のブシュロン家の人々がさまざまな伝説を生み出した後、今彼らのビジョンを受け継いでメゾンを率いているCEOは、エレーヌ・プリ=デュケン(手前)。伝統的に男性が主導してきた宝飾業界において、メゾンの新時代を切り開く手腕は鮮やかだ。彼女と呼吸を合わせてデザイン面を担うのは、気鋭のクリエイティブディレクター、クレール・ショワンヌ(奥)。21世紀のブシュロンのスタイルを確立したのは、この2人のキーパーソンだ。彼女たちはときにブシュロン家が築き上げた過去を振り返りながらも、真っ白な未来に新しいレールを敷いて、メゾンを導いているのである。
ブシュロンが導く「正しき未来」と「正しき美しさ」作家・中村佑子が感じたメゾンのビジョン
ジュエリーの役割とは、人々を飾り立てるだけなのか。移り変わる時代に呼応し、その役割も変化しているのではないか。映画監督・作家の中村佑子がブシュロンのジュエリーに投影する、正しき未来と美しさとは。
ブシュロンの輝きに映る“動的平衡”福岡伸一と探る、世界の美しさの本質
なぜ人間は、美しさを求めるのか。そしてなぜ人間は、ジュエリーを身に着けるのか。その答えは、科学と芸術の狭間にこそあるのではないか。生物学者の福岡伸一がブシュロンのジュエリーに垣間見る、科学と芸術が織りなす新時代の美しさに迫る。
ブシュロンが再定義する真のプレシャス美術家・須田悦弘が見出す貴き価値
“プレシャス”という言葉には、華やかさやきらびやかなイメージが先行するが、本当のプレシャス=貴いものとは、人々の内面に訴えかける力を宿したものではないか。美術家・須田悦弘がブシュロンに見いだす、貴き価値に刮目したい。