経済

2026.06.22 06:15

「経済的ゆとり」1位は福井県 年収だけでは見えない都道府県別の暮らしやすさ

Adobe Stock

Adobe Stock

東京は「収入が高い」、しかし家賃も高い。地方は住居費が抑えられる一方で車移動は欠かせない。そんなイメージが一般的にあると思うが、実際の家計データではどうなのだろう。

advertisement

クラシノ株式会社は、総務省『令和6年(2024年)全国家計構造調査』をもとに47都道府県の「経済的ゆとり」を比較分析したレポートを公開した。その結果、経済的ゆとりランキング1位に輝いたのは「福井県」であることがわかった。

経済的ゆとりランキング1位は福井県

対象は2人以上の勤労者世帯で、可処分所得から食費、住居費、交通・通信費、光熱水道費、教育費、保健医療費などを差し引いた金額を「経済的ゆとり額」と定義。その結果、経済的ゆとりがある県として1位に輝いたのは「福井県」で、次に栃木県、茨城県が続いた。

【経済的ゆとり額ランキングTOP10(1人あたり月額)】
1位 福井県 132,887円
2位 栃木県 131,982円
3位 茨城県 131,653円
4位 徳島県 131,423円
5位 静岡県 127,007円
6位 富山県 124,293円
7位 香川県 123,867円
8位 群馬県 121,478円
9位 和歌山県 120,998円
10位 広島県 120,598円

advertisement

福井県は収入面でも全国上位に位置する一方、共働き世帯が多く、働く大人の人数が多いことが特徴だという。単純な賃金水準だけではなく、世帯全体でどれだけ収入を得ているかが家計のゆとりにつながっていることがうかがえる。

高収入でも「ゆとり」が多いとは限らない

続いて収入ランキングを見てみよう。

【可処分所得ランキングTOP10(1人あたり月額)】
1位 東京都 319,562円
2位 神奈川県 298,163円
3位 千葉県 288,288円
4位 福井県 287,433円
5位 富山県 286,060円
6位 茨城県 284,191円
7位 徳島県 275,831円
8位 群馬県 275,719円
9位 埼玉県 273,359円
10位 静岡県 273,059円

東京都は全国で最も可処分所得が高い一方で、「経済的ゆとり額」の総合ランキングでは首位ではないことがわかる。レポートでは、首都圏は個人の賃金水準が高い「都市型」の収入構造だが、福井県や富山県などは共働きや多世代同居などによる「世帯の稼ぐ力」が特徴だと分析している。収入の多さだけではなく、家族構成や働き方も家計の余裕を左右しているようだ。

次ページ > 固定費が高いため「ゆたか」になりにくい都市部

文=福島はるみ

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事