漫画には、さまざまな専門分野を詳しく取材して描かれた内容の濃いものが少なくない。また、恋愛や友情などの人間関係を深く掘り下げた作品も多い。そうした漫画からは、楽しく読むうちにいろいろなことが学べる。そこで、オンラインイラスト教室を運営するアタムアカデミーは、全国の男女500人を対象にアンケート調査を実施し、「漫画を読んで勉強になったこと」ランキングを発表した。

漫画を読んで勉強になったことの1位は「歴史の知識」だった。歴史の学習漫画だけでなく、中国の春秋戦国時代をテーマにした『キングダム』など、歴史ものの漫画からは多くのことが学べる。
2位は「科学の知識」。科学をテーマにした作品もあるが、探偵推理ものなどでも科学的な話が出てくる。絵と文章で説明されるから、わかりやすい。
3位は「人との関わり方」。家族や仲間との絆、対立と和解などを追体験でき、言いにくいことを伝える方法など、現実に活かせる人との接し方が学べる。
4位は「物事の考え方」。多彩な登場人物の価値観や人生観に触れ、自分にはない発想や考え方に出会える。困難を乗り越える、挫折から立ち直るといった場面をとおして前向きになるきっかけがもらえる。
5位は「スポーツのルール」。ルールブックを読んでもピンとこない内容も、スポーツ系の漫画の試合の場面からなら自然に学べる。
6位は「語彙力」、7位は「漢字の知識」。これらも、物語に引き込まれ夢中で読むうちに自然に学べるようになる。専門用語や歴史的な表現などで語彙が膨らむと同時に、漢字の勉強にもなる。
アンケート参加者に勉強に役立つおすすめの漫画を尋ねると、1位『はたらく細胞』、2位『Dr. STONE』、3位『キングダム』と学習要素が強い作品が上位を占め、4位『ハイキュー!!』、5位『SLAM DUNK』、6位『名探偵コナン』、7位『ONE PIECE』と、さまざまなジャンルのタイトルが並んだ。

漫画が勉強になる理由でもっとも多かったのが、理解しやすいことだった。ほかにも、記憶に残りやすい、読むハードルが低い、感情移入しやすい、何度でも読めるといった理由があげられた。これほど優れた学習メディアはないだろう。

事実、漫画が「勉強になる」と感じたことがある人は、「よくある」と「たまにある」をあわせて97.8パーセントにのぼった。こうした漫画の魅力を支えているのが、物語を通じてメッセージを伝える「ストーリーテリング」の力だとアタムアカデミーは話している。



