今週は宵の空で、目まぐるしいが、見ごたえのある美しい光景が繰り広げられる。3つの惑星が少しずつ距離を置き、その間を縫うように細い月が通り過ぎてゆく。夜ごとに移り変わる眺めを楽しんでほしい。週末には夏至を迎え、1年間で最も短い夜が訪れる。2026年6月16日からの1週間の夜空の見どころを紹介しよう。
6月16日(火):水星が東方最大離角、極細の月と共演
日没後、西の低空で水星が「東方最大離角」となり、太陽からの見かけの距離が最も離れて見つけやすくなる。水星の右下には糸のように細い月齢1の「二日月(ふつかづき)」が、左上には木星が光っている。
6月17日(水):三日月と木星が接近、金星と共演
夕方~宵の西の空で、月齢2の三日月が木星に寄り添う。その左上には「宵の明星」の金星が輝く。
6月18日(木):細い月と金星、プレセペ星団が並ぶ
夕方~宵の西の空で、細い月と金星がやや離れて並び、かに座のプレセペ星団がその間に見える。金星とプレセペ星団は、双眼鏡の同じ視野で観察できる。
6月19日(金):細い月とレグルスが大接近
月齢4の細い月が日没後、しし座で最も明るい1等星レグルスの近くに現れる。
6月21日(日):夏至
夏至の瞬間は日本時間21日午後5時25分に訪れる。北半球で最も昼の時間が長い1日となる。
月の動きを観察しよう
月は全天で最も速く動く「目印」で、1日に約13度ずつ天球上を東へ移動する。これは腕をまっすぐ前に伸ばしたときの握りこぶし1つ分弱の幅に相当する。今週、3日間だけ続けてその動きを追ってみよう。月が29.5日の満ち欠け周期の間に、惑星から惑星へと旅していく様子がわかるはずだ。
夏至前後の北半球では太陽が地平線の下深くまで沈まないため、高緯度になるほど「真の闇夜」とは縁遠くなる。だからといって天体観測ができないわけではない。観察対象を変えればいいだけだ。今こそ、薄明の時間帯にも輝いて見えるもの、すなわち惑星や月、明るい星たちに注目しよう。



