米国時間6月15日に行われた2026年サッカーW杯北中米大会の1次リーグH組第1戦で、優勝候補のスペインを相手に初出場のカボベルデが引き分けに持ち込む衝撃的な番狂わせを演じた結果、オンライン予測市場でスペインの勝利に約100万ドル(約1億6000万円)を賭けたユーザーが巨額の損失を被る羽目となった。賭けを行った時点でのオッズは、約92%の確率でスペインが勝つと見込まれていた。
予測市場大手のPolymarket(ポリマーケット)が明らかにしたところによると、米アトランタでスペイン対カボベルデの試合が始まる直前に、1人のユーザーがスペインの勝利に99万9000ドル超の大金を賭けたという。
今大会の優勝候補と呼び声が高いスペインは、FIFA(国際サッカー連盟)ランキング67位のアフリカの小国カボベルデとの対戦で圧勝すると予想されていた。もし順当にスペインが勝利していれば、このユーザーは8万5943ドル48セント(約1376万円)の儲けを得られるはずだった。
ところが、カボベルデ代表は初の大舞台でFIFAランキング2位のスペインを相手にまさかのスコアレスドローを演じ、現時点で今大会最大の番狂わせを起こしたのだ。
逆張りで博打を打ってほくそ笑むユーザーも
対照的に、スペインが勝たないほうに賭けてまったく異なる1日を楽しんでいるユーザーもいる。ユーザー名「fishalive」を名乗るアカウントは、発生確率がたった9%だった「スペインは勝てない」という予測に40万ドル(約6400万円)を賭け、470万ドル(約7億5300万円)の利益を手にした。
スポーツ賭博は今大会の「目玉」に
番狂わせはW杯の伝統ともいえるが、今大会は米国居住者の大多数がスポーツ賭博を合法的に楽しめる状況で初めて開催されるW杯だ。調査会社Eilers & Krejcik Gaming(アイラーズ&クレイチク・ゲーミング)の推計によれば、W杯関連のスポーツ賭博の掛け金は米国だけで44億ドル(約7050億円)に上るとみられる。2022年の前回大会時は18億ドルだった。
コンサルティング大手マッキンゼー・アンド・カンパニーでスポーツ・ゲーミング部門の責任者を務めるダン・シンガーは米紙ニューヨーク・タイムズに、賭け金の総額は「スーパーボウル8~10回分」の規模に達する可能性があると語っている。
今大会では今のところカボベルデ代表が最大の衝撃となっているが、ともに1-1で引き分けたカタール対スイス、モロッコ対ブラジルの試合結果もサッカーファンに驚きを与えている。



