暗号資産

2026.06.14 10:00

「暗号資産の春へようこそ」ビットコイン価格の転換、ブラックロックのETF資金流入回復に市場が期待

Photo Illustration by Matteo Della Torre/NurPhoto via Getty Images

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ビットコインはここ数週間苦戦を強いられている。ビットコイン価格は2026年の安値となる1ビットコイン6万ドル弱まで下落し、10月のピークである12万6000ドルから半値にまで急落した。

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現在、暗号資産トレーダーはBlackRock(ブラックロック)の上場投資信託(ETF)への資金流入の回復が、ビットコイン価格の冬の終わりを意味することを期待している。

ビットコイン価格の上昇を後押しする「3つの触媒」

「冬は終わった」。スタンダードチャータードのグローバル暗号資産リサーチ責任者ジェフリー・ケンドリックはメールでコメントで述べた。「暗号資産の春へようこそ」。

ケンドリックは、ビットコイン価格の上昇を後押しする3つの触媒(カタリスト)を挙げた。原油価格がイラン紛争前の水準まで下がること、マイケル・セイラーが率いるStrategyがビットコインをさらに買い増すこと、そしてビットコインの上場投資信託(ETF)への資金流入がプラスとなる日が訪れることである。

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「今回のサイクルにおける暗号資産価格の底は打ったと考えている」とケンドリックは述べた。「ビットコインでいえば5万9000ドルで、高値の12万6000ドルから53%下落した水準だ」。

米国の現物ビットコインETFが、合計約137億6000万円の純流入を記録

米国時間6月12日、BlackRockの500億ドル(約8兆円。1ドル=160円換算)規模のファンドを筆頭に、米国の現物ビットコインETFは、合計で約8600万ドル(約137億6000万円)の純流入を記録した。SoSo Valueのデータによると、これは約1350ビットコイン相当する。また、このうちBlackRockのIBITが約5800万ドル(約92億8000万円)を集めた。

「スペースXのIPOがETFの売り圧力の終わりを告げるかもしれない(聞くところによると、ビットコインETF保有者は、IPOに参加するための資金を確保しようと売却を進めていた)」とケンドリックは述べた。「ここ数週間は、(ETFの)開始以来で最も急激な売り局面の1つだった」。

このビットコインETFへの資金流入は、長期にわたる流出からの反転を示すものだった。米国の現物ビットコインETFは2025年10月以降76億ドル(約1.22兆円)の純流出を記録しており、そのうち30億ドル(約4800億円)は2026年の最初の6カ月間で生じている。

原油価格の下落

一方、原油価格は下落している。イランの外相が、米国との紛争終結に向けた合意が近く、ホルムズ海峡の石油輸送航路の再開も含まれると発言したためだ。

マイケル・セイラーのStrategyは、買い増しを続けるか

今週、ビットコインおよび暗号資産トレーダーたちは、80万枚以上のビットコインを保有する世界最大の企業保有者であるマイケル・セイラーのStrategyが、5月末の売却後もビットコインの買い増しを続けるかどうかを注視することになる。

セイラーは6月初旬にビットコインの購入を再開しており、これは2026年のビットコイン価格暴落の最悪期が終わった可能性を示すシグナルだと一部では受け止められている。

4年前の壊滅的な78%の暴落とは大きく異なる

「今回の弱気相場は2022年とよく似ているが、1つだけ決定的に異なる点がある。下落幅がはるかに小さいのだ」。クレディ・スイスの元グローバルリスク責任者でZX Squared Capital創業者のCK・ジェンは、メールでコメントで述べた。

「2025年10月のピークから、市場は約50%調整したが、4年前の壊滅的な78%の暴落とは比べものにならない。暗号資産クラス全体が今日では格段に成熟しており、暗号資産ETFの普及を推進した機関投資家向けフレームワーク、Genius法やClarity法案の進展といった規制面での前進、そして市場がストレス下に置かれた際にプログラム的な限界的買い手として機能するデジタル資産トレジャリー企業という形での、企業による下支えである」。

forbes.com 原文

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