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2026.06.13 18:00

Netflix『鉄槌教師』が2026年最高の韓国ドラマと評される理由

Kim Ji-yeon/Netflix

Kim Ji-yeon/Netflix

Netflixの新作韓国ドラマ『鉄槌教師』は、縦スクロール・フルカラーのデジタルマンガ「ウェブトゥーン」に掲載された同名の原作が生徒への過度な暴力や体罰、人種差別、いじめを描いていることで物議を醸してきた。

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本作の監督ホン・ジョンチャンは脚本家と緊密に連携し、原作のそうした側面が脚本に反映されないよう配慮した。実際、ホン監督は記者会見で、「より洗練された視点で(原作に)アプローチし、意味のある作品を作りたかった」と述べ、被害者への支援を表明した。

その結果、現在配信中の鉄槌教師は、現時点までで最も知的で、脚本が優れており、視聴者を惹きつける、2026年屈指の完成度の高いドラマとなった。設定は以下の通りだ。

校内暴力の増加と学校行政の権限低下を背景に、韓国政府の教育部は「教育権保護のための制度」(注:2023年に改正された教育関連の4法)に基づき、「教育権保護局(ERPB)」を設立し、学校制度を改革する法的権限を付与した。娘を校内暴力で失った教育部長官チェ・ガンソク(イ・ソンミン)の指揮のもと、ERPBチームはあらゆる形態の暴力(身体的、感情的、精神的など)の被害者を守るため、生徒・教師・保護者を問わず、手段を選ばずに動いていく。

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元特殊部隊大尉のナ・ファジン(キム・ムヨル)は、捜査能力と格闘技術を駆使してERPBチームを率いる。チームには魅力的なメンバーが揃っている──型破りな監察官イム・ハンリム(チン・ギジュ)と、オタク気質の地区副課長ボン・グンデ(ピョ・ジフン)だ。各エピソードでは、腐敗や非行によって学校制度や学習環境が脅かされている、新たな学校が取り上げられる。多くの韓国リーガル(法廷・弁護士・検察)ドラマと同様、鉄槌教師は被害者の声を通じて視聴者の心を揺さぶり、正義が果たされないことへの怒りと、解決がもたらされたときの安堵を呼び起こす。

いじめが世界的に増加している現在──特にネットいじめやメッセージングアプリ「Telegram」を悪用した問題が深刻化するなか──鉄槌教師は、現実には見過ごされがちな不正義を浮き彫りにするために必要な物語だと感じられる。これは社会経済的な格差において特に顕著だ。権力者がシステムを悪用し、経済的に弱い立場の人々が代償を払わされるのだ。

問題はいじめだけではない。2つのエピソードでは、過干渉な親が子どもに希死念慮を抱かせるほどのプレッシャーをかける様子が描かれる。極端に見えるかもしれないが、これは子どもたちが教育制度のプレッシャーのもとで実際に直面してきた問題であり、世界的な課題でもある。

虚偽の告発が原因で、教師が自ら命を絶つに至る不穏なエピソードがある。その展開は、性暴力やハラスメントの被害者を貶めるような印象を与えてしまっている。学校や大学では生徒に対するグルーミングや性暴力・セクシュアルハラスメントが多く発生しており、脚本家たちはそのエピソード、あるいは別のエピソードのなかで、その点にも触れるべきだった。とはいえ、虚偽告発という筋立て自体が無効になるわけではない。実際に起こり得るからだ。ただ、グルーミングや性暴力、ハラスメントが実際に起きている事例について、本作が十分に掘り下げなかったのは残念である。

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