モビリティ

2026.06.05 09:30

米国で定着、週50万回以上利用されているWaymoのロボタクシー 安全を担保する独自のAI技術

米カリフォルニア州マウンテンビューに拠点を置くWaymo(ウェイモ)の本社を訪問した

米カリフォルニア州マウンテンビューに拠点を置くWaymo(ウェイモ)の本社を訪問した

グーグルの親会社であるAlphabet傘下で、自動運転技術の開発を牽引するWaymo(ウェイモ)は、自動運転車両に搭載されるハードウェアとAIを統合したソフトウェア・システムの開発から、実際の配車サービス「Waymo One」の運営までを一貫して手がけるシリコンバレーのテック企業だ。

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同社が掲げるミッションは「世界で最も信頼されるドライバーになる」ことだ。人間のドライバーに代わって安全に走行するロボタクシーを実現し、人為的なミスに起因する交通事故の削減を目指している。

筆者は米国カリフォルニア州にあるWaymoの本社を訪問し、自動運転シミュレーションに関するソフトウェア技術開発を指揮する、エンジニアリング担当バイスプレジデントのマグラス・みづ紀氏にインタビューを行った。Waymoによる自動運転サービスの現在地、安全を支える基盤技術、そして日本市場を含む今後の展開をレポートする。

米国内で10を超える都市にロボタクシーが拡大中

Waymoがアリゾナ州フェニックスで初期の商用サービスとして、当時は限定ユーザーに向けて、車内にセーフティドライバーが同乗するケースも含めて「Waymo One」を開始してから約7年が経過した。

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自動運転業界全体を見渡すと、現在もさまざまな企業が技術開発に取り組んでいる。対するWaymoのサービスはすでに実証実験の域を脱し、事業として本格的な拡大期に入っている。

米国内では2026年5月現在、フェニックスのほかサンフランシスコ、ロサンゼルス、テキサス州オースティン、ジョージア州アトランタなど人口密度の高い都市を含む、合計1400平方キロメートルを超えるエリアでサービスを展開している。これまでにWaymoの自動運転技術が2000万回以上実施され、週に50万回以上の運行サービスを提供してきた。これは年中無休で運行する完全自動運転の配車サービスとしては世界最大規模になる。

Waymoがデザインした完全自動運転車両のプロトタイプ「Firelfy」がオフィスのエントランスに展示されている。ハンドルやアクセル・ブレーキのペダルを持たず、運転のすべてをコンピューターが担う、親しみやすい2人乗り小型車のコンセプト。Waymoは2017年にはFireflyのプロジェクトを終了しているが、この車両によって得られた知見は、その後の「Waymo Driver」の開発や、現在のロボタクシーへと受け継がれていった
Waymoがデザインした完全自動運転車両のプロトタイプ「Firefly」がオフィスのエントランスに展示されている。ハンドルやアクセル・ブレーキのペダルを持たず、運転のすべてをコンピューターが担う、親しみやすい2人乗り小型車のコンセプト。Waymoは2017年にはFireflyのプロジェクトを終了しているが、この車両によって得られた知見は、その後の「Waymo Driver」の開発や、現在のロボタクシーへと受け継がれていった

現在のWaymo Oneの事業フェーズについて、マグラス氏は次のように語る。

「私たちはいま、とても重要な転換期にいます。大きな節目となったのは昨年にサンフランシスコやロサンゼルスをはじめとする大都市でサービスを展開したことでした。現在はWaymoアプリに加え、Uberとの提携を通じて全米10以上の都市や地域で自動運転配車サービスの提供を進めています。

これまでは都市ごとに入念な実証実験を重ね、まずはその街でサービスをきちんと機能させることに注力してきました。現在はWaymo Oneが商業化の段階に入り、グローバル展開に向けて様々なシステムを移行しているところです」

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編集=安井克至

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