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2026.05.31 09:00

エヌビディア出資で一変、ノキアがAIインフラの有望株に浮上した理由

Eagle - stock.adobe.com

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ノキアの起源は、1865年に設立された製紙工場にさかのぼる。2026年現在、同社は市場で最も注目されるAIインフラ銘柄の1つとして目覚ましい変貌を遂げている。

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ノキア株は年初から約140%上昇し、約6.50ドルから5月には52週高値の15.78ドルに達した。転機となったのは2025年10月で、エヌビディアが1株6.01ドルで10億ドル(約1590億円)をノキアに出資し、約3%の株式を取得した。

この提携は、AI機能とワイヤレスネットワークインフラを統合するフレームワークであるAI-RANを重視するものだ。ノキアとエヌビディアが共同開発を進めており、T-Mobileがすでに初期導入パートナーとして参画している。この合意を受けて、投資家のノキアに対する見方は大きく変わった。

さらに、2026年第1四半期の決算報告がさらなる追い風となった。

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売上高は45億ユーロ(約8360億円)に達し、前年同期比4%増となった。一方、比較可能ベースの営業利益は54%増の2億8100万ユーロ(約520億円)へ急伸した。1株当たり利益(EPS)は前年同期の0.03ユーロから0.05ユーロに上昇し、市場予想を約31%上回る好決算となった。

最も顕著な成長は、AIインフラ需要に起因する。AIおよびクラウド顧客向けの売上は49%急増し、ノキアは四半期を通じて10億ユーロ(約1860億円)の新規クラウド受注を獲得した。その大半は大規模AIデータセンターで使用される光ネットワーク機器に関連するものだ。

光ネットワーク部門は、ハイパースケーラー各社がAI能力の強化を急ぐ中、第1四半期に20%の成長を記録した。同社のジャスティン・ホタードCEOは、大手クラウドプロバイダーがAIインフラに合計7000億ドル(約111兆円)以上を投資する見込みだと述べている。

好調な四半期を受け、ノキアは見通しを更新した。ネットワークインフラの成長予想は12%から14%に設定され、光およびIPネットワークは18%から20%の拡大が見込まれている。通期の営業利益見通しは20億〜25億ユーロ(約3720〜4650億円)だ。

同社はまた、需要に対応するため積極的な投資を行っており、光ネットワーク製造能力を強化するため設備投資ガイダンスを最大10億ユーロに引き上げた。

5月、ノキアはカリフォルニア州サニーベールに、AMD、レノボ、Supermicro、Keysightなどの企業と提携し、AIネットワーキング・イノベーション・ラボを開設した。ノキアのAI-RANプラットフォームは現在、ドイツテレコム、ボーダフォン、ソフトバンク、NTTドコモを含む10社の主要顧客(通信事業者)にサービスを提供している。

今後の重要なトリガーは、7月下旬に予定されている第2四半期決算と、年内に予定されているエヌビディアおよびT-MobileとのAI-RANフィールドトライアルである。

とはいえ、リスクは残る。AI投資サイクルは急速に減速する可能性があり、通信事業者はAI-RANの経済性についてなお慎重な姿勢を崩しておらず、株価はすでに大幅に上昇している。

しかし、ノキアを取り巻くストーリーは完全に変わった。時代遅れの通信機器メーカーと見なされていた同社は、今やAI、光ネットワーク、次世代ワイヤレスという3つの主要なテクノロジー投資トレンドの交差点に位置している。

161年前に設立されたフィンランドの製紙工場にとって、実に見事な復活劇だ。

forbes.com 原文

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