働き方

2026.06.04 07:15

Z世代はなぜ辞めるのか。新入社員の退職を招く上司のNG行動10選

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4月入社から1カ月が経過した5月は、新入社員をはじめ20代前半の若手社員の退職代行サービスへの相談が急増するという。彼らはなぜ会社を辞めてしまうのか。「今の若者には根性がない」と退職者に責任を押し付けるのは間違いだ。むしろそうした考え方が、早期退職を助長していることがわかった。

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転職支援やキャリア支援事業を展開するアクシスは、同社のキャリア相談サービスに寄せられた1190件の最新データと現場での聞き取りをもとに、若手社員が連休明けに退職を決意する背景を分析した。

18〜24歳の若手社員の退職理由としてもっとも多かったのが、「やりがい・成長実感がない」というものだった。これは、2位の「精神的・体力的にしんどい」を大きく引き離している。
「日々同じことをしていてスキルがつく気がせず、キャリア面が心配」
「商品を決められた場所に運ぶだけ。他の同年代より社会人スキルで遅れをとっている気がする」
といった意見が聞かれた。単に「しんどい」というより、自身の成長を考えての決断だ。

アクシスによれば、今の若手世代は早期退職を「人生のドロップアウト」とは考えておらず、SNSで他社の情報が簡単に手に入るため、退職(転職)のハードルが下がっているという。そこに追い打ちをかけるのが、上司の心ない言動だ。アクシスは、そんな上司のNG行動10選を発表した。

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1. 目的や将来への繋がりを説明せず、タスクだけを振る
2. 五月病のサインを見逃し、「とりあえず3年は我慢しろ」と精神論で励ます
3. 「会社はそういうもの」と片づけ、本人のやりたいことと今の業務の接点を見つけようとしない
4. 「若いうちはお金より経験」と綺麗事を言い、昇給の道筋を曖昧にする
5. 顧客への罪悪感や戸惑いに寄り添わず、「とにかく数字(ノルマ)を達成しろ」と結果だけを詰める
6. 若手にとって苦痛な「強制参加の飲み会」や「接待ゴルフ」で交流を図ろうとする
7. 「俺の若い頃はもっと働いていた」と長時間労働を美化・正当化する
8. 新人は余計なことを考えず、目の前の業務だけやれと会社の課題や将来に対する不安をシャットアウトする
9. 他部署や社内公募への興味に対し、「今の仕事を一人前にこなしてから言え」と門前払いする
10. 働き方の柔軟な相談(リモートや勤務地変更)に対し、「前例がないから無理」と即答で切り捨てる

転職が容易になった現代、若手社員はスキルを磨いて自身の市場価値を高めることに重きを置いている。昔ながらの精神論を持ち出して、組織に染まることを強要する考え方は通用しないどころか退職を促すようなものだ。企業側は、若手社員が今の業務に意味を見いだせるよう対話することが重要だとアクシスは言う。

また、今悩んでいる若手社員に対しては、今の仕事が「時間の無駄」に思えるのは、自分の将来を真剣に考えているからだと指摘し、環境を変える選択肢は決して「逃げ」ではないと助言している。

企業側と若手社員との感覚のズレを解消するには、誠実に対話し双方が歩み寄る必要があるとアクシスは話す。早期退職を防ぎ、慢性的な人手不足を解消したいなら、その原因は企業の側にもあることを自覚しなければいけないだろう。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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