欧州

2026.05.28 07:30

ロシア軍の後方に「火星人」ドローンが来襲 前線への兵站を破壊

ロシアの支配下にあるウクライナ南東部マリウポリ方面の幹線道路で、ウクライナ国家親衛隊第1軍団「アゾフ」がロシア側の補給車両をドローン(無人機)で攻撃した様子。アゾフ軍団がXで共有した動画より

シュミットはたんに公に広く呼びかけをしただけではなかった。同年中にみずから民間資金による企業を立ち上げ、2025年7月にはウクライナ国防省との間で「数十万機」のドローンを原価で供給する契約を結んだ。これには迎撃ドローンや攻撃ドローンのホーネットが含まれ、生産は現在、明らかに拡大している。スウィフト・ビート/ペレニアル・オートノミーは米軍にもハードウェアを供給している

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ホーネットの詳細な仕様は公開されていないが、情報筋によると、このドローンは翼幅2m、巡航速度は時速約100kmとされる。基本型の価格は約6000ドル(約96万円)、高性能型ではその倍程度になると言われており、後者はより高性能な通信システムやセンサー、AIを搭載しているとみられる。

ウクライナ側が投稿した攻撃映像からは、ホーネットが独特なユーザーインターフェース(UI)を備えていることがわかる。遠距離から目標をロックオンできるらしいこともうかがえ、車両の車輪や燃料タンクなど特定の箇所に照準を合わせて捕捉している可能性もある。

射程(航続距離)も不詳だが、130kmを超えるのは明らかだ。それぐらい離れた地点で攻撃を受け、炎上するトラックの画像が数多くあるからだ。このドローンの到達可能距離がとくに懸念されている方面は、ロシアの占領下にあるウクライナ南部クリミア半島だ。本土と結ぶケルチ橋はウクライナ側の攻撃を受ける危険があるため、ロシアはこの大橋を使わずに補給できるよう陸上回廊を確保している。だが、ホーネットはその回廊全域を攻撃範囲に収め、路上のあらゆる目標を攻撃できる。

補給を脅かす道路遮断ドローン

「クリミアへの陸路は、だんだんと1980年代のアフガニスタンの道路のような様相を呈するようになっている。破壊された車両の残骸が道路脇に散乱している。敵はドローンで補給を妨害している」。ロシアの軍事ブロガー、マクシム・カラシニコフ(ペンネーム)はそう書いている。元米軍将校で、現在はウクライナ情勢などに関する情報を発信しているクリエーターのプレストン・スチュワートが英訳をX(旧ツイッター)に投稿している

そうした状況は、破壊された車両の画像で裏づけられる。

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翻訳・編集=江戸伸禎

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