宇宙

2026.05.26 16:00

珍しい「ブルームーン」の満月を見よう 金星と木星の接近、しし座の最後の雄姿も眺めたい今週の夜空

アイルランド西部ゴールウェイ郡チュアムで撮影された満月(Victor Walsh Photography/Getty Images)

アイルランド西部ゴールウェイ郡チュアムで撮影された満月(Victor Walsh Photography/Getty Images)

今年の5月は、満月に始まり、満月に終わる。1カ月間で2回目となる珍しい満月は「ブルームーン」と呼ばれる。これに先立ち、月はおとめ座のスピカからさそり座のアンタレスへと1等星をめぐるように夜空を旅し、夕暮れ時には金星と木星がいっそう仲よく寄り添う。5月26日からの1週間の星空の見どころをまとめた。

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5月27日(水):月とスピカが接近

日の入り後から翌28日未明にかけて、月齢11の月がおとめ座で最も明るい1等星スピカに接近する。

2026年5月27日(東京:午後9時頃)の南の空(Stellarium)
2026年5月27日(東京:午後9時頃)の南の空(Stellarium)

5月30日(土):月とさそり座

月齢14のほぼ丸い月が、日の入りとほぼ同時に南東から昇ってくる。日の入り約2時間後には、夏を代表する星座、さそり座の1等星アンタレスが月の左下にはっきりと見えるようになる。

2026年5月30日、日の入り2時間後(東京:午後8時50分)の南東の空(Stellarium)
2026年5月30日、日の入り2時間後(東京:午後8時50分)の南東の空(Stellarium)

5月31日(日):「ブルームーン」の満月

今月2回目の満月「ブルームーン」が昇る。月の出の時刻を確認しておき、南東の視界が開けた場所を探して、辛抱強くその時を待とう。地平線もしくは水平線の上に顔を出す満月はオレンジ色に輝き、大きく見えるはずだ。ちなみに、ブルームーンという呼び名の由来は色ではない。珍しい現象なため「めったにない」という意味の英語の慣用句「once in a blue moon」にちなんでいる。

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なお、月は翌6月1日(月)の明け方にかけて、アンタレスと大接近する。

2026年6月1日(東京:午前0時)の南の空(Stellarium)
2026年6月1日(東京:午前0時)の南の空(Stellarium)

2026年5月は満月が2回

満月は約29.5日ごとに訪れる。このため、たまに太陽暦の1カ月間に月の満ち欠けの周期がすっぽり収まってしまい、同じ月に満月が2回昇ることがある。今年5月がまさにその例で、5月2日と5月31日が満月となる。

呼び名を裏切るようだが、ブルームーンも見た目は他の満月と何ら変わらない。真の魅力は、その希少性と観測のタイミングにある。月の出の瞬間は、月が最も大きく見え、月光が厚い大気の中を通り抜けて私たちの目に届くため光が散乱されて、特に色鮮やかに見える。

イタリア・レッチェ郊外の海沿いにそびえるロッカ・ヴェッキアの塔とスーパー・ブルームーンの月の出。2023年8月30日撮影(Manuel Romano/NurPhoto via Getty Images)
イタリア・レッチェ郊外の海沿いにそびえるロッカ・ヴェッキアの塔とスーパー・ブルームーンの月の出。2023年8月30日撮影(Manuel Romano/NurPhoto via Getty Images)

少しずつ近づいていく金星と木星

今週の夜空の主役は月だが、宵の空で夜ごと距離を縮めていく金星と木星からも目が離せない。地平線に近いところで「宵の明星」の金星が明るく輝き、その左上に木星が光っている。2つの惑星のゆっくりとした接近は、西の空を毎夜眺めるだけで簡単に確認できる。6月9日には両天体が大接近し、印象的な光景となる。惑星が星空を背景に、絶えず動いていることを思い出させてくれる現象だ。

金星と木星。2015年6月30日撮影(Pmau, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons)
金星と木星。2015年6月30日撮影(Pmau, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons)

今週の星座:しし座

この時期、日没後の西の空でゆっくりと沈んでいくしし座は、夜空で最も見分けやすい星座のひとつ。特徴的な「大鎌」のかたちが夜空を駆けるライオンの頭部を描き、その先端にひときわ明るく輝くレグルスが百獣の王の心臓を象る。後方には臀部を形成する星々が三角形に並ぶ。

しし座の大胆でシンプルな形は、星空観察の初心者が星座探しに挑戦するのにうってつけだ。今後数週間で夕方の薄明の中に消えてしまうので、今週はそうなる前にその姿をしっかり確かめられる数少ない最後のチャンスとなる。

しし座(User:Bronger, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons)
しし座(User:Bronger, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons)

これからの夜空の見どころ

月が替わって6月に入ると、月の出が毎晩遅くなり、日没後に暗い夜空が少しずつ戻ってくる。「宵の明星」の金星が夕空で最も高い位置に輝き、8日~10日に木星と大接近して心に残る共演を披露する。14日~16日頃には今年最大の「スーパームーンの新月」が短いながらも貴重な闇夜の到来を告げ、16日には水星が東方最大離角となって、日の入り直後の西の低空で見つけやすくなる。

水星が東方最大離角(国立天文台)
水星が東方最大離角(国立天文台)

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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