米国時間2026年5月13日、ボブ、フランク、ゲイリー、ローズと名付けられた4体のヒューマノイドロボット(二足歩行型ロボット。人型ロボ)が、Figure AIのテスト施設でコンベアベルトに乗り、荷物の仕分け作業を開始した。24時間が経過した時点で、4体は3万個以上のバーコード付き箱をビン間で移動させていた。交代で充電しながら、機械的な故障もソフトウェアの不具合も一切なかった。ライブ配信は38時間を超え、4万7000個の荷物を処理した(編注:米国版記事掲載時点。5月22日午前6時時点で、仕分け作業を196時間以上継続し、24万4000個以上の荷物を処理した。CEOのブレット・アドコックは、200時間で終了することを予告している)。
Welcome to Day 9 of our humanoid livestream: 191 consecutive hours and 238,000 packages https://t.co/cajCEbbaUw
— Figure (@Figure_robot) May 21, 2026
CEOのブレット・アドコックは、これをヒューマノイドが人間のシフトをこなせる証拠だと位置づけた。多くの報道はその主張を額面通りに受け取り、労働者の代替問題へと話題を移した。
投資家にとって重要なのは、Figure自身の技術説明の中に埋もれていた詳細だ。ロボットを動かすニューラルネットワーク「Helix-02」は、すべてハードウェア上で実行されていた。クラウド接続なし。データセンターへの往復なし。すべての視覚フレーム、すべての関節動作、すべてのグリップ調整が、ロボットの胴体に取り付けられたチップ上でローカルに推論されていたのだ。
この単一のアーキテクチャ選択こそが、投資ストーリーの本質である。
Helix-02──すべてを統合する単一モデル
Helix-02は、生のセンサーデータから歩行、操作、バランスを制御する統合ニューラルネットワークであり、手作業でコーディングされた10万9000行超の歩行制御ロジックを単一の重みセットに置き換える。モーター制御は200Hzで動作する。シーン理解は7〜9Hzで動作する。どちらのループも連続的であり、どちらもミリ秒単位で測られるレイテンシーの許容範囲内に収まらなければならない。
Figureは、推論がロボット内部にボルト留めされた2基のデュアルNvidia RTX GPUモジュール上で実行されると認めている。視覚、操作、バランスはオンボードで処理される。ライブ配信に登場したロボットは、データセンターへの無線リンクに一切依存していなかった。
これは実装上の細部ではない。2022年以降、ヒューマノイドロボティクスの上に漂い続けてきた問い──倉庫で有用な仕事をするロボットは、電話が携帯電話の基地局に依存するように、クラウド推論に依存できるのか──に対するアーキテクチャ上の答えだ。Figureが38時間にわたって画面上に示した答えは「ノー」である。



