アリナミン製薬は、大阪公立大学大学院生活科学研究科との共同研究により「血中ホモシステイン濃度」と「疲労」の関係を、日本人を対象とした解析で世界で初めて関連性を示唆する研究成果を得たと発表した。今回の研究では、健康な日本人約600人の検査データを解析。血中ホモシステイン濃度と疲労や意欲との関係を調べている。研究成果は栄養学分野の国際学術誌『Nutrients』(Volume 18, Issue 6)に掲載されている。
血中ホモシステイン濃度と疲労の関係
ホモシステインとは、体内での代謝過程で生成されてしまう悪玉アミノ酸のこと。研究ではまず、血中ホモシステイン濃度が高いグループでは、男女ともにビタミンB12と葉酸の血中濃度が低いことがわかった。つまり、ホモシステイン濃度が、ビタミンB12や葉酸不足の状態を示している可能性があることが示唆された。

男性は「身体的疲労」、女性は「意欲低下」との関連
疲労との関係については、男性では血中ホモシステイン濃度がもっとも高いグループで「身体的疲労スコア」が高いことが示された。一方、女性では血中ホモシステイン濃度がもっとも高いグループで「意欲スコア」が低いことが示され、「不安・抑うつスコア」「注意力・認知機能低下スコア」との関連も確認された。

ビタミンB群摂取の重要性も示唆
今回の研究では、血中ホモシステイン濃度の増加を防ぐためには、ビタミンB12や葉酸などのビタミンB群を十分に摂取することが重要だとしている。また、日ごろからバランスのよい食生活を意識し、食生活が乱れた際などには、ビタミン剤を活用したセルフケアも有用としている。
疲労や意欲低下というと、寝不足や加齢、環境によるストレスなどに原因が求められがちだが、今回の研究は、栄養状態との関係にも目を向ける必要性を示したと言えそうだ。



