ChatGPT開発元、OpenAIが9月の株式公開(IPO)を目指している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が米国時間5月20日に報じた。OpenAIのサム・アルトマンCEOがイーロン・マスクとの法廷闘争で勝訴してから、わずか数日後のことだ。マスクのスペースXも、早ければ同じ5月20日にIPO関連書類を公開する見通しだ。
OpenAI、9月の上場を視野にSEC申請書類の準備
OpenAIの引受銀行団は、数日以内に米証券取引委員会(SEC)に提出する可能性のある非公開の初期書類を準備していると、事情に詳しい関係者がWSJに語った。ただし、計画は流動的な状態が続いているという。
WSJによると、目論見書草案についてOpenAIに助言している企業にはゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが含まれ、上場時期としては9月が候補に挙がっている。
連邦陪審がマスクの訴訟を棄却、本人は判決を不服として控訴へ
OpenAIの申請は、マスクが起こした訴訟が退けられてからわずか数日後に行われることになる。この訴訟は、アルトマン、OpenAI共同創業者のグレッグ・ブロックマン、およびOpenAI自体を被告としたものだ。5月18日にカリフォルニア州オークランドの連邦陪審が棄却した。マスクはこの判決を不服として控訴する意向を示している。
スペースX、6月の上場に先立ちIPO関連書類を公表へ
マスクのスペースXは、5月20日にIPO関連書類を公表する見通しだ。実際の株式公開は、早ければ6月に実施される可能性がある。
アルトマンとマスクの確執、2015年の共同設立から続く
OpenAIとスペースXが数カ月の間に相次いで株式公開を目指す動きは、アルトマンとマスクの長年にわたる確執のさなかに起きている。
両者は2015年にOpenAIを共同設立したが、マスクは2018年に取締役を退任し、その後競合のxAIを立ち上げた。マスクは2024年にOpenAIを提訴し、アルトマンとブロックマンが研究所の非営利としての使命を裏切り、マイクロソフトの支援を受けた営利モデルへの組織再編の過程で私腹を肥やしたと主張した。
5月18日の評決でこの懸念材料は払拭された。イヴォンヌ・ゴンザレス・ロジャース判事は陪審の判断に同意し、マスクが訴えを起こすまでに時間がかかりすぎたとして訴訟を棄却した。



