この霊長類は何を「聞いている」のか
野外でアイアイを観察した研究者が次に抱いた疑問は、木を叩くとき、アイアイはいったい何を検出しているのか、という点だった。そして現在でも、研究者の見解は完全には一致していない。
当初の解釈は比較的単純だった。叩打によって得られる音響フィードバックを用い、木の内部にある空洞を特定していると考えられた。平たく言えば、反響音のようなものを聞き取り、樹皮の下に隠れた昆虫の坑道の位置を明らかにしている、という理解である。
ところが、1998年に学術誌『International Journal of Primatology』に掲載された興味深い研究が、この説明を複雑にした。著者らは5つの別個の実験で、表面の下に空洞が隠れた人工的な採餌環境を作り出した。空洞を意図的に空のままにしたものもあれば、ゼラチンやフォームのような素材で満たしたものもあった。もしアイアイが純粋に「空洞の共鳴」に頼っているのなら、空洞内部の充填物が、その特定能力を妨げるはずだという仮説だった。
この結果は、空洞位置の特定に関する従来理論を覆した。明らかに、アイアイは研究者が当初想定したような形で「空洞性」を検出していない。むしろ、木材を通って振動が伝わる際の、より微妙な力学的差異を感知している可能性がある。叩打は、構造の不連続、密度の変化、あるいはトンネルそのものの存在についての情報を与えているのかもしれない。たとえそのトンネルが、もはや空ではないとしても、である。
この不確実性こそが、アイアイを非常に魅力的な種にしている理由の一つだ。この行動は野生下での研究が極めて難しい。関与する感覚手がかりはおそらく非常に微細であり、動物自体も夜行性で、姿を見せにくく、絶滅危惧種でもある。
しかし明らかなこともある。アイアイの滑稽にも見える特徴の寄せ集めは、決して偶然ではない。身体のほぼあらゆる要素が、この奇妙な狩りの様式に合わせて調律されているように見えるのだ。
・過剰なほど大きい耳は、微細な音響差への感度を高めている可能性が高い
・骨ばった指は、打楽器であると同時に採取用の道具として機能する
・誇張された目は、夜間に鬱蒼とした樹冠を移動し、点検に適した枝を探す助けになる


