2026.05.20 14:00

旅慣れた外国人旅行者たちが「次の京都」と注目する岡山・倉敷の魅力

岡山県倉敷市を流れる倉敷川(stock.adobe.com)

岡山県倉敷市を流れる倉敷川(stock.adobe.com)

京都について正直に言おう。壮麗な街である。だが今や、京都は「京都というテーマパーク」でもある。自撮り棒と団体ツアーに埋め尽くされ、静けさを見つけるには——いや、ホテルの部屋を確保するだけでも——よほどの幸運か、早朝5時の目覚ましが必要になっている。昨年、日本を訪れた外国人旅行者は過去最高の4270万人を記録し、祇園でラーメン店に並ぶ行列を見れば、その1人1人の気配すら感じられるほどだ。だからこそ、私が信頼する日本通のベテランたちの間では、新幹線で西へ2時間の倉敷に注目が集まっている。岡山県にあるこの風光明媚な小都市を、西洋からの旅行者のほとんどは知らない。

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まだ倉敷を訪れていないなら、今のままの姿を体験できる時間は残りわずかだ。穏やかで、原形をとどめ、400年の商業の歴史が色濃く息づくこの街を。旅のインサイダーたちはすでに話題にしている。ブティックホテルの経営者たちも進出し始めた。チャンスの扉は開いているが、いつまでも開いているわけではない。今すぐ予約しよう。

倉敷:江戸の面影を今に伝える町

「倉敷」とは、大まかに言えば「蔵の村」を意味し、その語源が街の歴史を物語っている。1600年代、この街は徳川幕府の直轄地に指定され、周辺諸国から集められた米を大坂や江戸へ積み出す重要な拠点となった。旧市街の中心を縫うように流れる運河は、もともと荷船のために造られたものだ。今日、その同じ水路を小さな木造の観光船が行く。竹竿を操る船頭に導かれ、しだれ柳と石造りのアーチ橋の下をくぐり、何世紀も姿を変えていない格子模様の白壁をもつ蔵の前を滑るように進む。

ここは美観地区(正式には重要伝統的建造物群保存地区に指定されている)であり、誇張なしに日本でも屈指の「絵になる」街並みである。Google画像検索をしてみてほしい。市ははるか以前に電線を地中化した。残されたのは、全国調査で日本一美しい商家の町並みに選ばれたほど映画的な風景だ。それでいて、閑散期の平日の朝なら、石畳の小路をほぼ独り占めできる区間もある。

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倉敷川周辺は重要伝統的建造物群保存地区に指定されている(stock.adobe.com)
倉敷川周辺は重要伝統的建造物群保存地区に指定されている(stock.adobe.com)
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