「劇場版 名探偵コナン」を狙う
そんな彼女が密かに心を寄せて、期待しているのが「劇場版 名探偵コナン」シリーズだ。作品ではアニメの映画だが、街や風景が緻密に描かれる。それだけでなく、エンドロールで実写映像を使うので、作品の世界観が観客に深く刻み込まれる。
国内映画では毎年トップ級の観客動員を達成しており、長期で見られるアニメの特性からも、もしシリーズの舞台となれば、聖地巡礼という文脈での神戸のアピールとしては、インパクトは超特大だ。
実を言えば、筆者はこの4月から彼女の上司になった。「劇場版 名探偵コナン」のような「大物」を狙うには、神戸なら何でも応えてくれるという映像界からの厚い信頼、そして関係性の維持が大前提だ。
なので、選り好みをすることで信頼を失いたくないという彼女の気持ちもわかる。ただ、あえて言いたい。「もうヒットはいらない、欲しいのは1本のホームランだ」と。
神戸が、神戸として映像化され、観た人の記憶に「この場所へ行きたい」と刻まれる、そのようにアピールされる素晴らしい作品を、彼女が掴んでくる日を、首を長くして待ちたいと思う。
連載:地方発イノベーションの秘訣
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