経営・戦略

2026.05.15 15:00

「米経済を牽引する静かな原動力」、米国最大の同族企業トップ100社を公開

Scott Olson/Getty Images

Scott Olson/Getty Images

フォーブスが初公開した『米国最大の同族企業100社』リストは、米国最大の同族企業100社を売上高に基づいて格付けしたものだ。これら100社は全米31州から選出されており、マリオットやノードストローム、コーラーといった世界的なブランドを築き上げてきた。

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伝説的な経営者であるBDT&MSDパートナーズのバイロン・トロット会長兼CEOは、米国時間5月13日に米フォーブスに掲載された記事の中で、「ビジネス界の議論の多くがスピード、規模、そしてディスラプション(創造的破壊)によって定義されている今、同族企業はそれとは異なる成功モデルを提示している。それは永続性、スチュワードシップ、レジリエンス、そして信頼に根ざしたモデルだ」と述べた。コーク家、プリツカー家、マース家、コックス家といった一族が支配する企業と長年関わってきたトロットは、「彼らの影響は単なる売上高や企業価値だけでなく、人々の暮らし、制度、そして地域社会の強さにも及んでいる。だからこそ、フォーブスが初めて発表した『米国最大の同族企業100社』には、今こそ重要な価値がある」と語る。

米国の同族企業がトロットの言う「経済を動かす静かなエンジン」であることは疑いようがない。4人の主要な学者が最近の論文で提示した同族企業の「中程度の定義」に基づけば、これらの企業は米国企業の25%、全労働力の23%、そして民間部門GDPの23%を占めている。

同族企業は日常生活の至るところに存在する。本リストに掲載された企業は、日々の買い物をするスーパーマーケット(ウェグマンズ)や宿泊するホテル(ハイアット)、日々の情報源である新聞(ウォール・ストリート・ジャーナル)、そしてセルフケアや美を支える化粧品(エスティ・ローダー)を所有している。また、キャンディ(M&M'S)、鶏肉(パーデュー・ファームズ)、コンクリート(クイックリート)といった製品カテゴリーにおいて、極めて人気のあるブランドを製造しているのもこれらの企業だ。その拠点はアリゾナ州からウィスコンシン州、ノースカロライナ州まで、全米31の異なる州に広がっている。

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その多くは逆境を乗り越え、3世代以上にわたって成功を収めてきた。レンタカー大手のエンタープライズ・モビリティもその1社であり、現在は創業者ジャック・テイラー(2016年に死去)の孫娘であり、アンディ・テイラー会長兼元CEOの娘、クリッシー・テイラーが経営を率いている。「子どもたちに伝えたかったのは、非上場の同族企業を所有することは特別な名誉であり、そのように扱うべきだということだ」とアンディ・テイラーは2024年にフォーブスに語っている。「(世代交代を)うまく行えず、破綻したり、最終的に株式公開を選択したりした企業の例は数多くある。私たちはそれらの失敗例から学ぼうとした」

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翻訳=江津拓哉

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