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2026.05.15 07:00

トランプ個人の対中姿勢が描く米中貿易の激変──大豆・石油・乗用車が語る8年間

Photo by Alex Wong/Getty Images

中国からの輸入が米国輸入全体の7.46%へ低下

中国からの輸入は前述の通り50.47%減少した。米国の輸入全体に占める割合も、2018年の最初の3カ月の20.56%から現在は7.46%に低下している。これはメキシコ、カナダ、さらには台湾をも下回る比率だ。

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以下は、2018年第1四半期以降、金額ベースで特に減少が大きかった中国からの輸入品の一部である。

減少額が大きい主要品目

第1位は携帯電話および関連部品で、74.39%減。中国は最大の米国向け供給国の座をベトナム、インド、タイ、メキシコに奪われた。市場シェアは2018年の64.20%から今年は10.71%に低下した。減少額は126億2000万ドル(約1.99兆円)。世界からの米国輸入は53.49%増加している。

第3位はコンピューターで、92.59%減。順位は第1位から第6位に転落し、台湾、メキシコ、タイ、ベトナム、ハンガリーの後塵を拝している。市場シェアは2018年の53.39%から2026年には0.87%に低下した。かつて中国からの米国輸入の第3位だったが、現在は第15位である。減少額は96億7000万ドル(約1.53兆円)。世界からの米国輸入は351.53%増加している。

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第8位はテレビおよびコンピューターディスプレイで、84.10%減。「ニアショアリング」の数少ない例の1つとして、現在メキシコがこれらの米国輸入の過半数を占めている。2018年春には中国が米国輸入全体の53.92%を占めていたが、現在はメキシコが同様の53.07%を占めている。中国の割合は初めて10%を下回り9.47%となり、ベトナムにも後れを取っている。減少額は20億8000万ドル(約3286億円)。世界からの米国輸入は9.46%減少している。

2018年に第12位だったプリンターは現在第65位で、輸入額は11億9000万ドル(約1880億円)減少し、2018年から85%の減少となった。家具の輸入は20億7000万ドル(約3271億円)、率にして69.93%減。自動車産業向けが多いシートは18億7000万ドル(約2955億円)減少し、率にして68.51%の落ち込みとなった。

元に戻すのが難しい、米中貿易の構造的再編

これらすべてのデータから浮かび上がるのは、単なる貿易フローの変化ではなく、元に戻すのが難しい構造的な再編である。サプライチェーンは組み替えられ、市場シェアは再配分され、双方の政治的インセンティブは、依存を再構築するより距離を保つことを優先しているように見える。

forbes.com 原文

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