北米

2026.05.13 16:00

米空母の建造がまた遅延 「エンタープライズ」など2隻、1造船所への集中で影響連鎖

海上公試に臨む米海軍の空母「ジェラルド・R・フォード(CVN-78)」。2017年4月8日、米東部バージニア州ニューポートニューズ(Mass Communication Specialist 2nd Class Ridge Leoni/U.S. Navy via Getty Images)

ニューポートニューズ造船所のカリ・ウィルキンソン社長(HII執行副社長)はエンタープライズについて、サプライチェーン(供給網)の遅延の解消後に作業が加速したと説明した。

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「機器がやっと届きましたので、パフォーマンスはこの先向上していくでしょう」とウィルキンソンは話した。「これらの部品がそろったことで、チームは船体構造の完成にいよいよ集中しています」

ウィルキンソンによれば、直近四半期にはわずか10日の間に、巨大な構成ユニットをクレーンで吊り上げて据え付ける「スーパーリフト」が3回行われたという。

現代の大型艦、典型的には空母の建造では、作業を効率的に進めるためにモジュール方式が採用されている。より小さいセクションを溶接して巨大なユニット(編集注:これ自体も「スーパーリフト」と呼ばれることがある)をつくり、それを乾ドックへ吊り込む工法だ。

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最近の空母建造での吊り込み回数は445回かそこらとなっており、ニミッツ級など以前の空母よりも少なくなっている。

ウィルキンソンは「分散したシステムをつないで完成にもっていけるようになりました。チームは目下、艦全体の統合を進めています」と述べている。

とはいえ、作業の進展は続いても、空母の建造遅延という問題自体は短期間で解決できそうにない。

現行の計画では、老朽化が進むニミッツ級空母は向こう数十年かけて、1隻ずつ新型空母に置き換えられていく予定となっている。だが、後継空母の建造の遅れにより就役期間が延びる老朽空母は、おそらくニミッツだけではないだろう。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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