成長実感と自己像のギャップ
こうした外向きの意識の高さと対照的なのが、自己像の曖昧さだ。仕事を通じて「自分が成長できている」と実感するのが重要だと答えた割合は53.7%と過半数を超えた。

ところが同じ調査で「なりたい自分」の姿をしっかりと思い描いていると答えたのはわずか7.8%にとどまる。「ぼんやりとだが思い描けている」の26.0%と合わせても4割に届いていない。

残りの66.2%は「あまり思い描けていない」か「全く思い描けていない」と回答した。社会に必要とされることを軸に会社を選びながら、自分がどこへ向かっているのかは見えていない。そのギャップこそが、今のZ世代の実態なのだろう。
社会に貢献したいという外向きの意志と、なりたい自分という内向きのビジョンの間に生まれる空白。調査では、Z世代が、組織に守られる安定ではなく社会に必要とされる安定を求めている表れと分析している。
その空白を企業がどう受け止め、どんな環境を提供できるかが、これからの人材獲得と定着の問われどころになっていくのかもしれない。
【調査概要】
調査対象:全国の20〜29歳の会社員・公務員・団体職員の男女1000人
調査期間:2026年4月1日〜4月7日
調査方法:インターネット調査


