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2026.05.07 10:30

米・イラン衝突、開戦当初に攻勢に出たイラン旧式空軍の戦果と戦術

イラン軍のF-5戦闘機。2018年5月12日撮影(Tasnim News Agency, CC BY 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/4.0>, via Wikimedia Commons)

1980年代のイ・イ戦争中、成立まもないイランのイスラム主義政権が、米国と同盟関係にあった最後のシャー(国王)モハンマド・レザー・パフラビー(パーレビ国王)から引き継いだ米国製のイラン空軍は、イラクに対して空戦における技術的優位性を誇った。マクドネル・ダグラス製F-4戦闘機「ファントムII」やF-5戦闘機を多数保有していたことに加え、当時のイランは米国以外で唯一、高度に洗練されたグラマン製の第4世代制空戦闘機F-14「トムキャット」を運用していた国だった。

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1980年9月22日にイラクがイラン西部に侵攻すると、イラン空軍は直ちに反撃を開始。「カマン99作戦」を実行し、F-14、F-4、F-5からなる140機の巨大編隊が一時、イラクの空を完全に制した。F-14が広範囲の航空支援を行う中、F-4とF-5は4日間にわたってイラク全土の複数の空軍基地やその他の戦略目標を爆撃。その後、イラク陸軍によるイラン領内への進撃を防ぐため、より防御的な態勢へと移行した。そして、8年間に及んだ流血の戦争を通じて、イラン軍のF-4はナディミが示唆したように、地上すれすれの息をのむような低高度飛行でイラクの防空網を回避し、その領空深部へと侵入して目標を攻撃したのだ。

イラン空軍のF-4戦闘機。2009年9月16日撮影(Shahram Sharifi, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons)
イラン空軍のF-4戦闘機による編隊飛行。2009年9月16日撮影(Shahram Sharifi, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons)

イランは今回、クウェートへの攻撃でこの戦術を再現したようだ。

「イラン空軍の攻撃戦術は一貫して、低空飛行による生存性の高さと奇襲攻撃を中核に据えている。現在は、比較的低い高度から展開可能なスタンドオフ兵器を用いたトス爆撃(ロフト爆撃)によって、その戦術が補完されている」とナディミは語った。

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「私はこれらを『旧式の』戦術と呼んでいる。1960年代や70年代に製造された航空機をいまだに運用し、ベトナム戦争や印パ戦争時代の戦術で訓練している事実を考えれば当然だろう」

「野心的な計画」

ドローンとミサイルは間違いなく、イラン空軍が数十年前の全盛期に担っていた攻撃任務の役割に取って代わった。それでも、F-5の一件やカタール空軍が阻止したと報じられたスホイ24によるカタール攻撃未遂は、イラン空軍が大々的な象徴的役割とはいかないまでも、少なくとも小規模な補助的役割を果たしたことを示している。

数十年間にわたりイラン空軍を根気強く研究してきたナディミは、こうした初期の攻撃は、開戦当初に中東駐留米軍に多大な死傷者と損害を与えるという「野心的な計画」の一環だったと考えている。

「出撃回数がこれほど少なく、おそらく帰還できる基地もない中で、彼らが何を達成しようとしていたのかは定かではない。ただ、指揮系統の上層部や政治将校の前で、所属する部隊や基地の指揮官の面目を立てるためだったのだろう」

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翻訳・編集=荻原藤緒

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