AI詐欺に引っかかった場合の対処法
AI詐欺に引っかかることは、金銭的損失の可能性という点で苦痛であるだけでなく、恥や当惑をもたらすこともある。前述の通り、もっとも熟練したサイバーセキュリティ専門家でさえ、AIが現実味を与えるこうした詐欺に引っかかっている。
「我々は、見た目や音が『本物に見える・聞こえる』という直感に、もはや頼れない局面に入りつつある」と、Aspen Policy Academyのディレクターであるベッツィ・クーパーは語る。「ディープフェイクやAI生成詐欺は、信じさせるよう設計されており、しかも巧みになる一方だ。我々は偽物を完璧に検知できるようにはならない。だから、予期しないものが現れたときにどう対応するかを変える必要がある」。
詐欺に遭ったと認識した場合、あるいは疑いがある場合に取るべき主要なステップは次の通りだ。
すべての連絡を止める
「詐欺師は切迫感につけ込む。だから最善の防御策は、落ち着いて減速し、送金せず、信頼できる経路で確認することだ」とキングスリーは言う。
迅速に動く
「詐欺を信じ込ませたのと同じAIが、金を素早く消し去ることも可能にする」とリーは語る。「送金が絡む場合は銀行に電話し、取り戻すための請求を相談することだ。猶予は数日ではなく数時間である。クレジットカードの不服申し立てはもう少し時間があるが、先延ばしにしてはならない」。
パスワードを変更する
「詐欺の中で話題に上った、あるいはアクセスされたすべてのアカウントで、多要素認証をあらゆる場所で有効にする。個人情報を共有してしまった場合は、(米国であれば)3つの信用情報機関(Equifax、Experian、TransUnion)すべてで直ちにクレジットを凍結(クレジットフリーズ)することだ」とリーは語る。「何かが起きるか見守ってはいけない。起きる。表面化するまで数週間かかるだけだ」。
すべてを記録する
「詐欺師とのやり取りのスクリーンショット、電話番号、メッセージを保存してほしい」とキングスリーは言う。「銀行や捜査当局の助けになる」。


