同社は目論見書でフロスト&サリバンのレポートを引用し、2024年の産業用イメージセンサー分野で世界第3位の供給企業であり、市場シェアは15.2%だと述べた。上位は日本のソニーと、ナスダック上場の米国企業オンセミ(Onsemi)である。Gpixelの売上高の約80%は中国本土に由来し、顧客には、国の支援を受ける光電企業でGpixelの最大の機関投資家でもある長春UP Optotech(長春奥普光電)、中国の監視機器サプライヤーである海康威視(Hikvision)傘下で自律移動ロボットと産業用カメラを製造するHikrobot、外観検査装置メーカーのLuster LightTech(凌雲光技術)などが含まれる。同社は欧州、日本、カナダ、韓国、米国などの市場にもイメージセンサーを販売している。
2025年、Gpixelは売上高が前年比27%増の8億5650万元(約187億円。1元=22円換算)となる中、純利益は同49%増の2億9300万元(約64億4600万円)に伸長した。同社はこの急伸の要因として、産業用画像分野向けセンサーの販売増を挙げており、同分野は売上高の75%を占める。期間中、売上の約24%は蛍光カメラなど科学用画像分野向けセンサーによるもので、残りはプロ用カメラおよび医療画像分野向けだった。
王は浙江大学で応用電子工学を学んだ後、英国のサウサンプトン大学でマイクロエレクトロニクスを専攻し、さらにオランダのデルフト工科大学で同分野の博士号を取得した。ベルギーのCMOSイメージセンサー開発企業CMOSIS(その後、オーストリアのセンサーメーカーAms Osramに買収)での勤務を経て、2012年に帰国しGpixelを設立した。それ以来、同社はヒルハウスや、中国の半導体大手である中芯国際集成電路製造(Semiconductor Manufacturing International Corp.)の支援を受けるファンド、Juyuan Xincheng、さらに複数の政府系ファンドなど、IPO前投資家を引きつけてきた。
一方、妻の張は2013年にマーケティングディレクターとしてGpixelに入社し、2018年に最高執行責任者に就任した。彼女はデルフト工科大学で応用科学の博士号を取得し、カナダのコンコルディア大学で電気工学の修士号、浙江大学で電子工学の学士号を得ている。
王は、ロボット供給網の中で財を築いた最新の中国人ビリオネアでもある。ほかのビリオネアには、人間の目のように奥行きを認識できる3Dビジョンカメラを製造する深セン拠点のOrbbecの創業者兼会長、ハワード・ホアンがいる。


