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2026.04.28 20:30

ゴルフ人口4810万人の米国で進む再編、PE大手が北米最大級のクラブ運営企業を4134億円で買収へ

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米国では、ゴルフ場の多くが入会金や月会費を伴う会員制プライベートクラブとして運営されている。日本のようにビジター利用を中心としたパブリックコース型ではなく、運営会社が複数のクラブを保有し、会員から得る収益で事業を回す形が主流だ。こうした構造のため、運営会社そのものが投資ファンドの買収対象となる市場が成立している。

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コロナ禍以降米国のゴルフ人口は急増し、2025年は過去最高の4810万人に達した。柔軟な働き方の定着で、平日にプレーする層も拡大している。この追い風を受けて、業界では会員制クラブを束ねる運営会社をめぐる買収が相次いでいる。

今回、北米最大級の運営会社Invited Clubs(旧ClubCorp、保有125クラブ)が、プライベートエクイティ(PE)大手KSL Capital Partnersに26億ドル(約4134億円)で買収される見通しとなった。KSLにとっては、2013年の上場で1度手放した同社を、約13年ぶりに取り戻す形となる。

米PE大手KSL、北米最大級の民間ゴルフ場保有・運営会社Invitedを約4134億円で買収へ

デンバーに拠点を置くプライベートエクイティ(PE)会社KSL Capital Partnersは、ゴルフ人口が過去最高を更新する中、北米最大級の民間ゴルフ場保有・運営会社Invited Clubsを買収することで合意した。この取引は、フォーブスが確認したKSLの投資家向けメールで明らかになった。4月17日付けのメールによると、Invited Clubsの評価額は26億ドル(約4134億円。1ドル=159円換算)で、取引はおよそ60日以内に完了する見通しという。

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Invited、PGAツアー開催コースを含め125のクラブを保有

かつてはClubCorpの社名で知られたInvitedは、現在125のクラブを保有している。その中にはテキサス州のTPC Craig Ranchやオハイオ州のFirestone Country Clubといった、PGAツアー開催コースも含まれる。今回の取引により同社は、9年前に同社を買収したアポロ・グローバル・マネジメントの傘下を離れることになる。巨大資産運用会社のアポロは、2017年に評価額22億ドル(約3498億円)でInvitedを非上場化したが、ここ数年は売却先を探してきたと見られている。

旅行とレジャー分野に特化した投資会社のKSLの運用資産は230億ドル(約3.66兆円)にのぼる。同社は、旧社名時代のInvitedを、2006年から2013年の新規株式公開(IPO)までの期間、保有していた。KSLはこの取引で、Invitedの資産を自社が保有するHeritage Golf Groupの47コースと統合する見通しだ。

アポロはコメント要請に即座に応じず、KSLはコメントを控えた。Invitedも取引の詳細については説明を避けたが、「Invited Clubsは引き続き、会員に卓越した体験を提供し、ポートフォリオ全体の力強い業績を維持することに注力している」と声明で述べた。この取引については、ロイターが最初に報じた。

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翻訳=上田裕資

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