食&酒

2026.05.19 14:15

アマチュア賢人のワイン注文「ゆるい極意」、ワインリストとソムリエはこう使う

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「これまでに数百人とフランス料理店で会食した」という食の達人であり著名フーディー、人気レストラン紹介メディア「タケマシュラン」主宰のタケマシュラン氏。紹介した店は「即日予約が取れなくなる」とも言われるほどの、恐るべき影響力を持つグルメインフルエンサーだ。

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料理のおいしさのみならず店の雰囲気、サービス、哲学などをオールラウンドに見る氏の辛口グルメレビューは絶妙なユーモアと皮肉にくるんだ容赦ない舌鋒に定評があり、絶大なファン層の厚さを誇る。

Forbes JAPANでは書き下ろし寄稿で氏の哲学思想を紹介していく。今回は、レストランで誰もが戸惑うワインリストの攻略法を解説。価格帯の見方からソムリエへの任せ方まで、気軽に楽しむための実践的な思考法に迫る。


前回に引き続き、今回もフレンチやイタリアンなど、欧米系のレストランにおけるワインの選び方について考えていきましょう。前回は食前酒やグラスワイン、ペアリングについてお話させて頂きました。今回はいよいよステップアップ編。あの少し気後れしてしまうワインリストをどう眺め、いかにして納得のいく1本を注文するか。そのための具体的な考え方について触れていきたいと思います。

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なお、前回もお断りした通り、本稿はあくまでレストランを気軽に楽しむことを最優先とした初心者向けのガイドです。プロや愛好家の方々から見れば、説明を端折りすぎた記述が目に付くかもしれません。しかし、本稿の主旨は難解な専門議論を戦わせることではなく、まずは皆さんにワインをリラックスして楽しんでいただくための最初の一歩を示すことにあります。その点、今回も温かい目で見守っていただければ幸いです。

「わからない」がスタートライン

さて、席に着いてからワインリストを手にするまでの流れは、店によっていくつかパターンがあります。よくあるのは、次の3つでしょうか。

1. 「最初のお飲み物はいかがいたしましょうか?」と、まずは会話から始まる店

2. テーブルにグラスワインなどの簡易的なドリンクメニューが置かれている店

3. 最初から立派なワインリストがテーブルに鎮座している店

3.の場合は、そのままページを開けば良いのですが、1.や2.のパターンでも気兼ねなく「ワインリストを拝見できますか?」と伝えてみてください。この瞬間、ソムリエは「ワインを楽しもうとする主体的なゲスト」の存在を察知し、密かにテンションを上げています。彼らにとって、ワイン愛好家(あるいはその候補生)との出会いは腕の見せ所がやってきた合図でもあるのです。

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文=タケマシュラン 編集=石井節子

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