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世界37カ国、700万人が愛読する経済誌の日本版

最高経営責任者のベン・ゴラブ(左)と、創業者のソロモン・ハイクス(右)。現在は160人の社員を抱える
ドッカー社だが、同社の製品開発はいまも1,300人以上のボランティアが支えている。

スマートフォン人気で、世に数あまた多のアプリが生まれている。だが、その開発速度がさらに上がるかもしれない。IT大手の使う技術を、一般の開発者にも―。創業2年のソフトウェア開発企業が選んだ“大胆な経営戦略”とは。

ふだん、グーグル検索やツイッターを使っていても、そのサービスの裏側まで考えることはあまりないだろう。
 
こうしたアプリケーションは、実際はクラウド上で運営されており、メモリやデータベース、セキュリティ、ネットワークなど、さまざまな分野からなる無数のデータやプログラムに支えられている。
 
だが、どの会社も本当はサービスの更新や不具合の修正、メンテナンスといった裏方作業よりも、利用者の目につくユーザー・インターフェイスや機能の改善に力を入れたいのではないか。
 
2013年創業のソフドウェア開発・保守業務会社「ドッカー(Docker)」なら、そうした悩みを解決できるかもしれない。同社が開発しているのは、「コンテナ」と呼ばれる技術だ。“貨物のコンテナ”のように、アプリのコード・ライブラリ(コードの集合体)や実行ファイルをまとめることで、メンテナンスをしやすくしたものである。
 
いままでもグーグルなどの大手IT企業はコンテナを自社開発して使ってきた。しかし、ドッカーの創業者ソロモン・ハイクス(31)と最高経営責任者のベン・ゴラブ(47)は、技術の無料オープンソース化を決断。自社の技術をオープン・プラットフォームとして開放し、アプリ開発者たちにも使えるようにした。多くのボランティアの力を借りることで、さらなる技術開発を進めたのだ。

その結果、わずか2年でドッカー社の無料コンテナを使ったアプリのダウンロード数は、なんと5億3,500万回を突破。ゴールドマン・サックスやアマゾン、IBMなどでも15万以上のアプリが稼働しており、企業の大小を問わず高い人気を誇っている。
 
そうしたこともあり、今年の売り上げ1,000万ドル(約12億円)に届かないにもかかわらず、セコイア・キャピタルを中心に、複数のベンチャー投資会社から計1億6,100万ドルも調達している。
 
ドッカー社は有料の新製品を発表しており、すでに800社以上が予約済みとのこと。
「無料でオープンソース」というゴラブとハイクスの“賭け”は成功するか?

アレックス・コンラッド = 文 ティモシー・アーチボルド = 写真 フォーブス ジャパン編集部 = 翻訳

 

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