これらの再生可能エネルギーについて、ほとんど見過ごされてきたのは、それらが永久に使えるわけではなく、いずれ交換が必要になるという点だ。言うは易く行うは難しで、環境への影響も決して軽くない。一般的な風力タービンの基礎は深く、9メートルに達することもある。各タービンは2500トンの鉄筋コンクリートで固められている。これをどう処理するか想像してみてほしい。
他にも課題がある。タービンのブレードは、リサイクル不可能なプラスチックでできている。実際、一般的な風力発電所を2カ所合わせただけで、世界中のプラスチック製ストローとプラスチックカップを全部合わせたよりも多くのリサイクル不可能なプラスチックが使われている。
典型的なことだが、各国政府は砂に頭を突っ込んだダチョウのように現実を見ようとしてこなかった。閉鎖された炭鉱や操業停止となった石油・ガス掘削施設については、何らかの形で廃止措置の要件を設けている政府もある。
米国の状況を把握するため、NCEAはガバナンス近代化評議会のエグゼクティブディレクターであるカーティス・シューブを招き、風力・太陽光発電施設の廃止措置に関して各州がどのような規則や規制を設けているかを調査した。各州に評価が与えられた結果、3分の2近くの州が不合格だったのは驚くに値しない。これは、化石燃料施設に関してほとんどの州が設けているプロセスとは対照的である。
もう1つ驚くに値しないこと。洋上風力発電施設を管轄する米連邦政府もまた、不合格の評価を受けた。
寿命を迎えた再生可能エネルギー施設の撤去・清掃には、数百億ドル(数兆円)の費用がかかることになる。
最初から最後まで、これらの再生可能エネルギーは化石燃料を代替していないばかりか、環境全体にとって何の良いこともしていないことが明らかになりつつある。


