マーケット

2026.04.21 09:00

テスラの時価総額が「2兆ドル」になるための道筋

Aleksei Potov - stock.adobe.com

チップ販売というワイルドカード

テスラが長年のフルセルフドライビング(FSD)の専門知識から開発した内製のAI5チップは、同社をエッジAIシリコン分野の有力な競合候補に位置づけている。

advertisement

現在、エヌビディア(NVDA)がデータセンター市場を支配しているが、テスラはマシンが物理環境と相互作用するために必要な技術を供給することで、エッジAI分野で重要な役割を切り開く可能性がある。エッジAIは依然として断片化された市場であり、クアルコムやアップルといったプレイヤーがローカライズされたシリコン推論で活発に活動しているものの、この市場を制した既存企業はいない。テスラにとって参入の好機といえる。

10年にわたるFSDの専門知識と、シリコン設計に反映された数十億マイルの実走行データにより、テスラの物理AIチップには顕著な優位性がある。これはまだ推測の域を出ないが、テスラがチップ販売を商業化すれば、その機会はエヌビディアの予想売上高の約5%に相当する250億ドル(約3兆9700億円)を実現する可能性がある。

2兆ドルへの道筋

新たな垂直統合型収益からの1000億ドル(約15兆9000億円)超の売上高と、発展した自動車事業を組み合わせれば、総売上高2500億ドルの達成は現実味を帯びてくる。テスラの高利益率のソフトウェアおよびサービスの構成比が、最終的に資本集約型の自動車部門を上回ると仮定すれば、ブレンド純利益率20%の達成は妥当である。参考までに、ウーバーのようなアセットライト型プラットフォームは約19%の利益率を報告しており、エヌビディアのような純粋なシリコン大手は50%を超えている。

advertisement

2500億ドルの売上高に対して20%の利益率であれば、テスラは2030年までに年間500億ドルの純利益を生み出すことになる。この水準の収益で時価総額2兆ドルということは、株価収益率(PER)40倍を意味する。これは現在、複数の高成長AI企業が取引されている水準と一致する。この倍率はまた、現在の約195倍から大幅な低下を示している。株価はほぼ2倍になり得る一方で、バリュエーションはより合理的なものとなる。

テスラの株を買うべき時か?

テスラの長期的な可能性は疑いようもなく大きいものの、時価総額2兆ドルへの道のりは、いくつかの重要な取り組みが同時に成功するかどうかにかかっている。

forbes.com 原文

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事