ドナルド・トランプ大統領は、米艦船がイラン船籍の貨物船「トゥスカ」(Touska)をオマーン湾で攻撃し、拿捕したと発表した。同船がホルムズ海峡の米軍による海上封鎖を突破しようとしたため、誘導ミサイル駆逐艦が機関室を攻撃したと主張している。
トゥスカは全長約274メートル(900フィート)超のコンテナ船で、海運データ分析会社Kplerのデータによると、最後に確認された位置ではホルムズ海峡に向かって航行していた。
トランプは、米駆逐艦スプルーアンス(USS Spruance)が同船を拿捕し、最終的に「機関室に穴を開けて」貨物船を停止させたとトゥルース・ソーシャルに投稿した。
米中央軍(CENTCOM)は米国時間4月19日午後の時点でこの軍事作戦についてコメントしておらず、フォーブスの取材要請にも直ちには回答しなかった。
トゥスカは米財務省外国資産管理局(OFAC)の二次制裁対象リストに掲載されており、同リストではイラン国営海運会社(IRISL。Islamic Republic of Iran Shipping Lines)との関連が指摘されている。
トランプによると、同船とその積荷は現在、米海兵隊の「管理下」に置かれているという。「船内の積荷を確認中」とした。
トゥスカの乗組員の状況は、4月19日午後の時点では明らかになっていない。
攻撃・拿捕に至る背景
トランプは4月19日、イランとの新たな和平協議の実施を発表し、2回目の協議が恒久的な和平合意につながる可能性があるとして期待感を示した。両国は今週、2週間の停戦の期限が迫っている。一方でトランプは、イランが応じなければ同国の橋梁やエネルギーインフラを爆撃すると警告した。
しかし、イランは提案された協議に同意していなかったとみられ、イラン国営メディアが報じた声明によると、その日のうちに協議を拒否した。
トランプとイラン指導部はいずれも、停戦違反の責任が相手にあると非難し合っている。トランプは、4月18日にイランがホルムズ海峡を通過しようとする商船を停止させ、発砲したことが停戦違反だと主張した。これに対しイランは、米国の封鎖そのものを違反と見なしているとした。
米軍は4月18日、封鎖開始以降、ホルムズ海峡でイランの港に出入りしようとした計23隻の船舶を追い返したと発表した。



