北米

2026.04.20 11:30

ヴァンス米副大統領に接近する富豪たち 次期大統領選にらみ関係強化か

J・D・ヴァンス米副大統領。2026年4月7日、ハンガリー・ブダペストにて(Jonathan Ernst-Pool/Getty Images)

J・D・ヴァンス米副大統領。2026年4月7日、ハンガリー・ブダペストにて(Jonathan Ernst-Pool/Getty Images)

J・D・ヴァンス米副大統領が、共和党全国委員会(RNC)の財務委員長という立場を利用して富豪の献金者たちとの結びつきを強めていると、米紙ニューヨーク・タイムズが報じた。2028年の米大統領選出馬を見据え、共和党の大口献金者との関係強化に動いているとみられる。

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ヴァンスは財務委員長としてRNCの資金調達とその管理業務を担当している。ニューヨーク・タイムズによると大口献金者らは、共和党への寄付こそがヴァンスの大統領選出馬に関心があることを表明する「主な方法」だと聞かされているという。これまでに相当数の大口献金者がRNCの資金調達イベントに参加したり、ヴァンスと集会を共同主催したりしているとされる。

ヴァンスはすでに資産家の献金者たちと人脈を築いており、その中には有力なアクティビスト(物言う株主)として知られる米ヘッジファンドのエリオット・インベストメント・マネジメントを率いるポール・シンガーなど、かつてはヴァンスに懐疑的だった人物も含まれていると同紙は報じている。

RNCのジョー・グルーターズ委員長は同紙の取材に、ヴァンスを理由に共和党へ献金する動きがあることを認め、「将来の出馬が取り沙汰されており、そのときに向けた関係構築に乗り出そうとしている人々がいる」と語った。

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ヴァンスはまた、自身が共同設立した政治後援団体「ロックブリッジ・ネットワーク」を通じても資産家たちとの関係を深めており、3月に開催された同団体のイベントには、暗号資産(仮想通貨)交換所ジェミニ・スペース・ステーションを共同創業したウィンクルボス兄弟をはじめ富豪が集まったという。

これまでのところヴァンスはRNCのために資金調達を行っており、自身の政治資金や選挙運動に使ってはいない。だが、RNCとの合意に基づき、少額オンライン献金で集められた党の資金の5%が、ヴァンスの政治活動委員会(PAC)である「ワーキング・フォー・オハイオ」に振り向けられているとニューヨーク・タイムズは伝えている。

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翻訳・編集=荻原藤緒

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