ドナルド・トランプ大統領は、レバノンのジョセフ・アウン大統領とイスラエルのビビ・ネタニヤフ首相が、米東部時間4月16日午後5時に開始する10日間の停戦に合意したと発表した。これは、イラン交渉担当者との将来の和平協議に向けた突破口となる可能性がある。
トランプは4月16日朝、トゥルース・ソーシャルでこの発表を行った。続く投稿では、ネタニヤフとアウンをホワイトハウスでの交渉に招待したと述べ、1983年以来両国間で初めての「意味ある」協議になると主張した。
レバノンのナワフ・サラーム首相は停戦を称賛し、「戦争の初日から我々が追い求めてきた、決定的なレバノンの要求だ」と述べた。
イスラエルは、レバノンの政治組織兼武装組織ヒズボラと戦闘を続けている。ヒズボラは、イスラエルがイランに対して実施した一連の空爆を受けて攻撃を開始した。
4月16日朝の早い時間帯、アウンの事務所はトランプとの電話会談を行ったことを認めた。その中でアウンは、イスラエルとの停戦実現に向けて圧力をかけ続けるよう米大統領に強く求めた。
4月11日から12日、イランと米国の和平交渉を主催したパキスタン当局者は、レバノンでの平和はイランとの和平協議継続に「不可欠」だと述べた。
レバノンでの停戦は「イランでの停戦と同じくらい重要だ」──イランのモハンマド=バーゲル・ガリバフ国会議長は4月16日、レバノンのナビーフ・ベリ国会議長にそう伝えたという。NBCニュースがイラン国営放送IRIBを引用して報じた。ガリバフは、イランが「すべての紛争地域における恒久的停戦」を引き続き推進していくとも述べたとされる。
イスラエルとレバノンは、法的には1948年から戦争状態にある。イスラエル建国後の第一次中東戦争でレバノンが他のアラブ諸国とともに参戦したためだ。両国は1949年に休戦協定に調印したが、紛争はここ数十年にわたって激化し続けている。イスラエル軍は、2023年10月7日の攻撃を受けたイスラエル・ハマス戦争を含め、ヒズボラと戦うため何度も国境を越えている。
ヒズボラはイランの重要な同盟勢力であり、中東全域に展開する武装組織ネットワーク「抵抗の枢軸」の一翼を担っている。イランの指導部は、レバノンでの停戦が和平協議の条件だと一貫して強調してきた。しかし、AP通信によると、第1回(イスラマバード会談)交渉中もイスラエルによるヒズボラへの攻撃は続き、イラン交渉担当者とパキスタンの仲介者の期待に反する結果となった。イスラエルによるレバノンへの空爆は第1回交渉直前も継続され、4月8日だけで少なくとも182人が死亡した。



