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2026.04.15 10:00

仏LVMHアルノー会長の資産、年初から8兆円近く減少 株価は26%下落

仏LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンのベルナール・アルノー会長兼最高経営責任者(CEO)。2025年10月15日撮影(Luc Castel/Getty Images)

仏LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンのベルナール・アルノー会長兼最高経営責任者(CEO)。2025年10月15日撮影(Luc Castel/Getty Images)

仏高級ブランドグループ、LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンの株価は今年に入って26%下落し、同社のベルナール・アルノー会長兼最高経営責任者(CEO)の資産は500億ドル(約7兆9400億円)近く減少した。中東情勢や為替相場の影響による売上減が響いた。

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LVMHの第1四半期の売上高は191億ユーロ(約3兆5800億円)となり、前年同期比6%減少した。一方、有機的成長率は1%とプラスを維持しており、この2つの数値の差は、ほぼ完全に7%の為替相場の逆風によるものだ。

前年同期比で堅調な自然増を記録したにもかかわらず、売上高は2025年第4四半期から16%近く減少しており、同社の株価は今年に入って約26%下落した。米ブルームバーグ通信の分析によると、これは同社史上最悪の年明けとなり、2008年の金融危機や20年前後の新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)時より深刻な状況だという。株価の急落により、LVMHの株式の約50%を保有し、仏高級ブランド「エルメス」と独靴ブランド「ビルケンシュトック」の少数株主でもあるアルノー会長の資産は、500億ドル近く減少した。

LVMHは、アルコール、香水・化粧品、時計・ジュエリー、セレクトショップなど、事業部門の大半でプラスまたは横ばいの有機的成長を記録した。他方で、ルイ・ヴィトン、クリスチャン・ディオール、セリーヌ、ジバンシィ、マーク・ジェイコブス、リモワなどのブランドを擁するファッション・皮革製品部門は2%の減収となった。同社はファッション・皮革製品の売上減少の主な要因として、中東情勢の影響を挙げた。

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77歳のアルノー会長は欧州で最も裕福な人物であり、2019~24年にかけて複数回にわたり、フォーブスの世界長者番付で1位に君臨した。同会長の資産はピーク時には推定2330億ドル(約37兆円)に達した。アルノー会長の資産は現在、1510億ドル(約23兆9800億円)に上っているが、世界長者番付では、米半導体大手エヌビディアのジェンスン・ファンCEOに次ぐ9位へと大きく順位を下げている。

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翻訳・編集=安藤清香

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