ローマ教皇レオ14世は13日、ドナルド・トランプ米大統領が攻撃的な言葉で教皇を根拠なく断定するSNS投稿を行ったことを受け、「私はトランプ政権を恐れていない」と述べ、今後も対イラン軍事攻撃に反対する声を上げ続ける意向を明らかにした。
トランプ大統領は12日夜、SNSへの長文投稿でレオ14世を「弱腰」などと主張し、ホワイトハウスとバチカン(ローマ教皇庁)の間で高まりつつある確執にいっそうの拍車をかけていた。
米大統領を批判する教皇「望まない」
トランプは自身のSNSであるトゥルース・ソーシャルへの投稿で「教皇レオは犯罪に“弱腰”で、外交政策は最悪だ」とこき下ろし、教皇の実の兄であるルイス・プレボスト氏を引き合いに出して「兄ルイのほうが私はずっと好きだ。ルイは完全にMAGAだからだ」と主張。イランの核兵器保有を容認し、ベネズエラでの米国の軍事行動に反対し、米大統領を批判するような教皇は「望まない」と言明した。
さらにトランプは「レオは感謝すべきだ」「もしも私がホワイトハウスにいなかったら、レオはバチカンにいなかっただろう」と記し、レオ14世が教皇に選出されたのはシカゴ出身の米国人だからであり、バチカンが「トランプに対処する最善の方法」だと考えたからだと、何の根拠もない持論を展開した。
また、「急進的な左派に迎合している」とレオ14世を断じ、「偉大な教皇」であらねばならないのに「政治家」になろうとしていると述べた。
教皇は「戦争に反対し続ける」
レオ14世は、アフリカ歴訪のためアルジェリアに向かう機中でトランプの投稿について記者団に問われ、「私はトランプ政権を恐れてはいないし、福音のメッセージを大きな声ではっきりと伝えることも恐れない。それこそが教皇としてなすべきことだと信じているからだ」と答えた。
その上で、自身の役割を政治的とはみなしていないと述べ、次のように続けた。「彼(トランプ)と議論するつもりはない。福音のメッセージは、一部の人々が行っているような形で悪用されるべきものではないと考える。私は今後も声を大にして、戦争に反対し続ける」。
レオ14世はまた、トランプが自身をイエス・キリストになぞらえたAI(人工知能)生成画像を投稿したトゥルース・ソーシャルについても、「サイトの名称そのものが皮肉だ。これ以上言うことはない」と一蹴した。



