「教皇のファンではない」とトランプ
13日夜にフロリダ州から首都ワシントンへ戻ったトランプは、滑走路で取材に応じ、再び教皇を攻撃。「私はレオ教皇のファンではない」と述べた上で、こう付け加えた。「彼は非常にリベラルな人物であり、犯罪を阻止することなど信じていない男だ。核兵器を入手して世界を吹き飛ばそうとしている国でさえ、われわれがもてあそぶべきではないと考えている男だ」。
オバマへの対抗意識も
トランプは投稿の中で、バラク・オバマ前米大統領の上級顧問や選挙参謀を務めたデービッド・アクセルロッドが教皇に謁見したことについても「受け入れられない」と不満を述べた。
バチカンの発表によると、アクセルロッドは9日朝、「随行団」と共にレオ14世に謁見している。その席で何が話題に上ったかは不明だ。
レオ14世とオバマにはシカゴに地盤があるという共通点がある。オバマは2月に出演したポッドキャストで、これまで会ったことがなく「会うのが楽しみ」な相手として「シカゴ出身でホワイトソックスのファンである新教皇」を挙げ、会談が「いずれ実現する」との期待を表明していた。
「戦争は、もうたくさん」
米大統領からローマ教皇への前例のない公然とした攻撃は、レオ14世がトランプの対イラン軍事作戦を批判する世界で最も著名な人物の一人に数えられる中で表面化した。
レオ14世は米軍の対イラン作戦開始直後、「暴力の連鎖」により「取り返しのつかない深淵」が生じる恐れがあると警告。3月後半の「枝の主日」のミサでは、「イエスは平和の王であり、戦争を拒絶される。誰も戦争の正当化にイエスを利用することはできない」と語り、さらに「イエスは戦争を起こす者たちの祈りを聞くことはなく、それらを拒絶される」と述べた。
トランプが先週、ホルムズ海峡の再開要求にイランが応じなければ「今夜、(イランの)文明全体が滅びる」とSNSに投稿すると、レオ14世はそのような脅しは「到底容認できない」「民間インフラに対するあらゆる攻撃は国際法に違反する」と批判した。
11日にバチカンで開催された祈りの集いでは、「自己崇拝と金銭崇拝はもうたくさんだ! 力の誇示も、もうたくさんだ! 戦争は、もうたくさんだ!」と強調。トランプの名前には言及しなかったが、各国の指導者に向けて「もうやめよ! 今こそ平和の時だ」と訴えた。


