ドナルド・トランプ大統領がホルムズ海峡を「逆封鎖」すると発表したわずか数時間後、イランのイスラム革命防衛隊は、同海峡に接近するいかなる軍艦も米国およびイスラエルとの停戦協定に違反すると警告した。
イラン国営メディアが公表した声明、および複数の報道によると、革命防衛隊は、ホルムズ海峡への軍艦派遣は停戦違反であり、「強力かつ強硬な対応」に直面することになると述べた。
トランプはトゥルース・ソーシャルへの2件の投稿で、封鎖の責任はイラン側にあると非難した。イランは開戦後、ドローンやミサイル、機雷によってホルムズ海峡を封鎖していた。トランプは、ホルムズ海峡に機雷が敷設されている可能性があるとするイランの主張を「世界への恐喝」と呼んでいる。
トランプはまた、紛争が激化する中で海峡を安全に航行するためにイランに通行料を支払った公海上の船舶を、米国が「阻止」する可能性も示唆した。詳細は不明だが、中国をはじめ、インド、パキスタン、フィリピンを含むアジアの数カ国が、海峡を安全に通過するためにイランと合意を結んでいる。
トランプは米国によるホルムズ海峡の逆封鎖が「間もなく」始まると述べ、これには他国も「関与する」と主張した。しかし、どの国が参加し、各国がどのような役割を担うのかについては不明で、ホワイトハウスもフォーブスによるコメント要請に現時点では応じていない。
トランプは投稿の中で、パキスタンで開かれた米国とイランの和平交渉が12日に終了し、これが20時間近くに及んだと述べた。しかし、米国の交渉担当者はイラン側に核開発の野望を放棄させることはできなかった。
一方で、イランの指導者たちはトランプの発言を否定している。イラン代表の1人であるモハンマドバゲル・ガリバフ国会議長は、交渉が決裂したのはイラン側が「相手方を信頼していない」ためだと述べ、最高指導者モジタバ・ハメネイ師の顧問であるアリアクバル・ベラヤティは、「ホルムズ海峡はしっかりと我々の手の内にある」と主張した。
米国とイスラエルが2月28日にイランを攻撃した数日後、イランはホルムズ海峡を封鎖した。同海峡はイランとアラビア半島を隔てる狭い水域である。国際エネルギー機関(IEA)によると、2025年には世界の石油の推定25%がホルムズ海峡を通過したほか、カタールやアラブ首長国連邦から輸送される液化天然ガスの大半もここを通った。
封鎖により原油価格が高騰し、その結果として全米ガソリン平均価格も上昇した。ガスバディのデータによると、12日時点の全米平均価格は1ガロン4.08ドルとなっている。また、ホルムズ海峡の封鎖は、窒素を原料とする肥料やヘリウムなど、同海峡を通じて輸送される他の重要物資の供給にも影響を及ぼしている。



