SMALL GIANTS

2026.04.23 14:30

数字で紐解くスモール・ジャイアンツ。小さな企業がブレイクスルーできた理由

新会社設立・新規事業・新製品

社名|由紀ホールディングス
受賞年度|2019賞名パイオニア賞
代表者名|大坪正人・代表取締役
事業内容|精密・先端技術分野の事業開発
売上高|非公開

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ブレイクスルーポイント|新事業への挑戦は以前から取り組んでいたが、2017年後半に由紀ホールディングスを立ち上げ、2018年から多くの会社をM&Aで傘下に収めたことでイノベーションが加速した。異なる技術を持つ企業同士がつながり、新たな技術開発の種が次々と生まれた。その中から超電導の新会社をスタートアップとして立ち上げ、資金調達も実行している。

具体的に何をやったのか|超電導関連の新会社を設立し、量子コンピュータや核融合研究に使われる部品製造へ本格参入。日本にある優れた製造技術を先端産業へ橋渡しする役割を担っており、宇宙・エネルギー等の分野で顧客と開発から製造協力まで一貫して手がけている。グローバル展開では、子会社のフランス法人やアジア拠点を活用し、欧州には宇宙・高級時計部品、アジアには自社製高級オーディオ機器を展開。

社名|錦城護謨
受賞年度|2021
賞名|ゲームチェンジャー賞(関西・中国・四国ブロック)
代表者|太田泰造・代表取締役社長事業内容ゴム・機能素材の開発・製造
売上高|61.1億円→71億円

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ブレイクスルーポイント|ゴム・機能素材メーカーとしての技術蓄積を活かし、新製品開発のスピードを大幅に加速させた。約5年間で70製品以上を開発し、2024年には「知財功労賞」を受賞。労働人口減少や価値観の変化に対応するため、DXと人材育成・働き方改革を推進。同時に、企業の社会的責任として地域貢献・社会課題解決を経営の中心に据えた。

具体的に何をやったのか|自社技術を中心に置く高付加価値戦略へ転換した。象徴的なのが、世界に類を見ない独自技術から生まれた「シリコーングラス」だ。ガラスのように透明なこの素材をスノーピークの山井会長が目にしたことをきっかけに、LEDランタンシェードの共同開発が実現するなど、toCからtoBへの循環を生み出すフックとなり、医療や福祉など他分野でも新製品を次々と生み出している。

地域貢献・社会課題解決

社名|伊藤農園
受賞年度|2023-2024
賞名|ローカルヒーロー賞
代表者|伊藤彰浩・代表取締役
事業内容|柑橘加工・清涼飲料の製造販売
売上高|20億円→24億円

ブレイクスルーポイント|柑橘加工品の製造販売という従来事業から、みかんを使った飲食事業へと領域を大きく拡大した。和歌山の地で2店舗を新規オープンし、「食べる・買う・体験する」を一体化した顧客接点を構築。地域の魅力発信拠点として観光需要も取り込みながら、ブランド価値と売上の両方を高めることに成功している。

具体的に何をやったのか|2024年4月に本社事務所前に「カフェみかんの木」を開店。不利な立地条件ながら県外からの観光客の立ち寄りスポットとして定着した。日本一のみかん生産地でありながら、和歌山県にはみかんをテーマにした飲食店がなく、その新規性と専門性が支持され多くの旅行誌やSNSで話題に。オープンから半年後、和歌山城前の商業施設から出店依頼を受け、2025年11月に2号店をオープン。新事業展開によりみかんの6次産業化の取り組みを取材される機会が増え、認知拡大にもつながった。

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