テクノロジー

2026.04.11 16:30

イラン系ハッカー、イスラエル要人のiPhoneに侵入か――「極秘施設も把握」と主張

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イスラエルは上級将校にiPhoneを義務づけ、しかしハンダラにはスピアフィッシングを専門とする実績

これはおそらくiPhoneへの攻撃を意味するだろう。IDFは安全保障上の懸念から、ハードウェア(端末)レベルではAndroidではなくiPhoneの使用を上級将校(中佐以上)に対して義務付ける決定が報じられているためである。しかしYNetによると、ハンダラのようなグループはスピアフィッシング(特定の個人・組織を狙い撃ちにする標的型攻撃)を専門とする実績があり、こうした攻撃はアップルやグーグルのシステムそのものへの直接侵害を必ずしも必要としない。YNetおよびHaaretzの報道によれば、iCloudやグーグルのアカウントのパスワードが窃取された可能性はあるが、アップルまたはグーグルのサービス基盤自体が侵害されたという主張はいずれのグループからも行われていない。なおYNetは、軍事ネットワークへの直接侵害も否定されていると伝えている。

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流出内容の多くは当人や家族の個人的な情報

ハンダラは数年にわたり「シオニスト軍の前参謀総長ヘルツィ・ハレヴィ将軍のシステムの中枢に静かに、かつ執拗に潜伏し、重要なあらゆる情報を監視し、記録し、収集してきた」と主張している。同グループはさらに、「我々にとっては、イスラエルの最高機密施設、危機管理室、地図、そして指揮センターの細部に至るまでが、とうの昔から開かれた書物のようなものだった」と述べている。

イスラエル紙The Times of Israelによれば、今回の流出情報には「ハレヴィが軍事基地を視察し、パイロットと面会し、ブリーフィングや会議を行い、執務室で運動する様子を映した数十枚の写真や動画」が含まれている。前参謀総長の家族生活を写した複数の写真に加え、ハレヴィ本人と妻の身分証も公開されたという。

流出内容の多くは機密というよりむしろ当人にとって恥ずかしい類いのものだが、「映像はこれまで公になっていなかった複数の会合や訪問も明らかにした」という。その中には、ハレヴィがヨルダン軍の対応者に「1967年の第三次中東戦争で戦死したヨルダン兵士の短剣」を贈呈する場面や、カタールで「米中央軍前司令官マイケル・クリラ」と並ぶハレヴィの写真が含まれている。

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この種のスマートフォン攻撃は、常套手段の1つ

ハンダラはこの種のスマートフォン攻撃を1つの常套手段として確立しており、過去の被害者には「ナフタリ・ベネット元首相アイェレット・シャケド元司法相、そしてベンヤミン・ネタニヤフ首相の首席補佐官」が含まれる。

IDF、イスラエル政府、そしてハレヴィ本人からは、現時点でコメントは出ていない。

(forbes.com 原文)

翻訳=酒匂寛

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