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2026.04.15 15:00

「ビジョナリー思考」は顧客に特別な体験を提供する、その3つの要素

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新世代の「特別な体験」に関わるリーダーや企業のためのアクションステップ

実行を伴わないビジョンは、絵空事にすぎない。以下に挙げる6つのアクションステップを検討してほしい:

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1. テクノロジーではなく、体験を出発点とする:自社にとって最も価値が高い顧客が、サービスを知ってから購入に至るまでのシナリオ(カスタマージャーニー)をマッピングし、個人に即したカスタマイズや没入化、柔軟性が、他から抜きん出た価値を創出するポイントを特定しよう。

2. AIを、中核機能を担うものとして構築する:AIを、追加のツールではなく、チームの一員と考え、意思決定や計画、サービスの提供に積極的に導入しよう。

3. データ基盤に投資する:質が高く、なおかつ倫理的に集められたデータは、個人に即したカスタマイズの原資となる。これがなければ、最高レベルのAIですら、能力を発揮できない。

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4. 人間と機械のコラボレーションを設計する:勝利の方程式は、「AI対人間」の図式ではない。勝利の方程式は、人間が持つ創造性や共感力、判断力を、AIが増幅させることだ。

5. 率先して「フィジタル(Phygital:「フィジカル+デジタル」の意味)」体験を提供する:フィジカル(物理)とデジタルのタッチポイントを融合させた、没入感のあるフォーマットを試してみよう。まずは小さなところから始めるとしても、大きな構想を持つのが肝心だ。

6. 信頼と透明性を最優先する:自身の戦略の中核に、プライバシーや説明可能性(explainability:AIが導き出した答えについて、「なぜその答えなのか」を説明できる能力)、ユーザーが中心となる体制を据えよう。信頼は、競争において決定的に働くはずだ。

特別な体験を、真に革新的なものにするために

ビジョナリー思考は、「特別な体験」の未来を描き替えるだけにとどまらない。「特別」という言葉が持つ意味をも、根底から再定義する。豪華な旅行であれ、レストランやビデオゲームへの早期アクセスであれ、対象が限定される特別な体験は、今日の市場で強力な「通貨」になる。

ビジョナリー思考とテクノロジーが可能にしたアプローチを融合させることで、ブランドやサービス提供企業は、より大きな可能性を持つようになった。記憶に残る体験をスケールアップした形で提供し、同時に、究極的にパーソナライズされたアプローチを実現できる可能性だ。

ゲストや顧客が、「自分を深く理解してもらえた」と感じ、自らのニーズがかなえられ、さらには予測されていると感じたとしても、その時点では、背後で機能しているイノベーションまでには意識が回らないかもしれない。それでも、その体験の最初から最後までの全体が、究極的にスムーズで、特別で楽しいものだったことは、彼らの心にしっかりと刻まれるはずだ。

forbes.com 原文

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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