ブルーゾーンのリトリートに滞在する人が特に求める2つのことは、目的を明確にすること、ダウンシフトすることだ。ホリスティック・ヘルスとライフスタイルのコーチでヨガインストラクター、リトリートとホスピタリティの専門家でもあるセリーヌ・ヴァーダムは、「休息をとり、リラックスし、神経系を落ち着かせることを少しスマートな言い方に変えたのが、『ダウンシフト』です」と説明する。
ヴァーダムによると、私たちの闘争・逃走反応は、日常生活において頻繁に活性化されている。
「私たちの神経系は、ストレスを感じる上司からのメールと、危険なものを区別しません。そのため私たちは常に、非常事態に備えた状態に置かれていることになります」
こうした状態は本来、継続しているべきものではない。私たちを守り、危険を警戒し、それに対して反応するためのものだ。そのため、一日中こうした警戒態勢でいることは、慢性疾患や精神的疲労、常にストレスを感じている状態につながる。ダウンシフトすることがますます重要になっているのは、そのためだ。
滞在先でのダウンシフトの方法には、神経を落ち着かせてくれる陶芸教室への参加や、自然の中でのハイキング、地元コミュニティの活動にボランティアで参加することなどがある。「私たちには、スイッチを本当にオフにしておける時間がないのです」と話すヴァーダムは、これらが「心をリセットすることになる」としている。
休暇中に学んだ「スイッチを切る方法」は、自宅に持ち帰ることができるスキルになるだろう。
旅に求められる「ウェルネス」
健康志向の休暇に対する需要が高まる中、ホテルはそうしたニーズに応えるための特別なプログラムを提供するようになっている。コスタリカのブルーゾーン地域、ニコヤ半島に近いリゾート、アンダーズ・ペニンシュラ・パパガヨは毎年、「ブルーゾーン・リトリート」プランを提供している。
営業・マーケティング部門のディレクター、デイル・スミスは、「コスタリカの文化について、まず思い浮かぶのは、人と人のつながりです。何も特別なことではなく、計画的なことでもありません。家族、友人、同僚──人々は自然と集まるのです。人と人の間に、強いつながりがあります」と語る。
そして、このリゾートは人々のそうした感覚を意図的に取り入れているという。


