2026.04.10 16:00

自分を甘やかす旅はもう古い?「ウェルネス休暇」で手に入れる、ストレス社会を生き抜く健康スキル

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そのほかジェノヴィーズ医師によると、こうした地域での日中の行動には、階段を上る、徒歩で市場に行く、庭仕事をするなど、機能的動作が必要になるものが多いという。心臓血管の健康や筋肉の密度を維持することにつながるこうした行動は、血糖値の管理や慢性代謝症候群(メタボリックシンドローム)のリスクの低減にも役立つものだ。

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さらに、こうした地域での休暇では、コミュニティとの目的の共有という学ぶべき重要なスキルを身につけることもできる。それにより、身体面だけでなく心理的な面でのメリットも得ることができるという。

「コミュニティの人々と一緒にとる食事や、異なる世代間の交流といったものが促される社会構造が維持されている地域を訪れることは、(ストレスホルモンである)コルチゾールの値を大幅に引き下げ、全身性炎症の原因となっている孤独のまん延などとの闘いを支援してくれます」

注目されるブルーゾーンの暮らし

「ブルーゾーン」地域に関心が集まる大きな理由には、住民の寿命が長いことに加え、人々の幸福度が高いこと、健康的な生活を送っていることもある。そのブルーゾーンに含まれる地域の1つに、コスタリカのニコヤ半島がある。認定神経放射線医で長寿医療の専門医、『Primal Health Design』の著者でもあるカビン・ミストリーは、この地域の住民は「一日中、庭仕事や散歩をしたり、料理をしたり、人と交流しています」と話す。

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「頻繁に体を動かしています。強度は低いものの、有意義な活動をしています。日常的に日光に当たり、ミネラルが多く含まれた水を使用し、睡眠と覚醒のサイクルが安定していることが、ミトコンドリアの健康とインスリン感受性、概日リズムの一貫性をサポートしているのです。生活のリズムが予測可能であり、社会的なつながりがあることが、人々のストレスレベルを低く保っています」

ブルーゾーン地域で暮らす人たちは、一日を通してよく動き、一緒に食事をとることで人とのつながりやコミュニティを維持し、睡眠をとることを優先している。こうした地域を訪れる旅行者は、地元の人たちが持つこうしたスキルを、自らの生活にどのように取り入れることができるだろうか?

日常生活に生かせる「旅からの学び」

ブルーゾーン地域にある施設に滞在し、その地域の考え方に基づく習慣や行動を実際に体験することは、日常生活にそうした要素を取り入れるための良い方法となるだろう。それらを体験できる施設には、生活に大きな変化をもたらすための方法を学びたいと考える人たちが多く訪れ、滞在している。

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編集=木内涼子

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